日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリアに政治空白 コンテ首相、サルビーニ内相批判し辞任(2019.8.21)

2019年08月21日 | イタリアのニュース
イタリアに政治空白 コンテ首相、サルビーニ内相批判し辞任(2019.8.21)



(8月21日 AFP/更新)イタリアのジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相が20日 辞任した
コンテ氏は辞任に伴い 極右のマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)副首相兼内相連立政権を解消させることにより自利を追求した との批判を展開した

コンテ氏の辞任を受け セルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領は 今後数日内に各政党と協議を行い 新たな連立政権を発足させるのか あるいは総選挙を実施するかを決定する見通し

ユーロ圏第3位の経済大国である同国はそれまでの間 政治空白に陥ることになる

ニュースは こちら



la repubblicaの記事は こちら

Crisi di governo, le dimissioni di Conte: "Il governo finisce qui, Salvini ha seguito interessi personali e di partito". Poi sale al Quirinale

コンテ首相が サルビーニは自利と党利を追求した 政府はこれで終わりだ と言った

dimissione,-i 辞職 辞任
Quirinale クイリナーレの館(イタリア大統領官邸)


il sole 24 ore の記事は こちら

Conte rassegna le dimissioni. Salvini: «Fiducia in Mattarella»

annuncia la fine del governo M5S-Lega  五つ星運動・同盟(レーガ)の連立政権の終わりを告げる

opportunismo politico   日和見主義

Cinquestelle 五つ星運動 


すでにマッタレッラ大統領は連立協議に入っています

もしも新たな連立政権によって イタリアは安定を取り戻せると確信できた場合は 首相にとどまる可能性もあるとのこと

昨年3月の総選挙で 五つ星運動(M5S)と同盟(Lega)が連立してから さまざまな動きがありましたが...

追記
「イタリア大統領、コンテ氏に組閣命令」(2019.8.29)は こちら

政治混乱が予想される解散総選挙はどうにか回避されたようです 




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伊ストロンボリ島で噴火 観光客1人死亡 シチリア島沖(2019.7.4)

2019年07月04日 | イタリアのニュース
伊ストロンボリ島で噴火 観光客1人死亡 シチリア島沖(2019.7.4)


南イタリアのストロンボリ(Stromboli)島で 2019年7月3日(水) 大規模な噴火が発生し ハイキング中の観光客1人が死亡 住民や観光客ら約70人が避難する事態となっています 

ニュースは  こちら

エオリエ諸島(世界遺産
)は こちら

イタリアのニュース "Eruzione Stromboli, ecco perché non è stata prevista"(2019.7.3)は こちら

モニターで噴火を監視し続けていますが このような大規模な噴火を予兆できるシグナルはなかったとのこと





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2026年冬季五輪は ミラノとコルティナダンペッツォ(Olimpiadi Invernali 2026: Milano e Cortina)での開催が決まりました(2019.6.24)

2019年06月26日 | イタリアのニュース
2026年冬季五輪は ミラノとコルティナダンペッツォ(Olimpiadi Invernali 2026: Milano e Cortina)での開催が決まりました(2019.6.24)



スイスで開かれているIOCの総会で 2019年6月24日に投票が行われ イタリアは47票を獲得し 34票だったスウェーデンのストックホルム・オーレ(Are)を破り 2026年2月6~22日に行われる冬季五輪(Olimpiadi Invernali 2026)の開催地に決定しました

2026年の招致には当初 札幌市(Sapporo)も名乗りを上げていましたが 現在は2030年の招致を目指しています

ニュースは こちら


イタリアでの記事は こちら


Olimpiadi Invernali 2026: Milano e Cortina hanno vinto, i Giochi assegnati all'Italia


L'Italia ha ricevuto 47 voti contro i 34 della Svezia.
L'Italia tornerà quindi ad ospitare i Giochi invernali per la terza volta, vent'anni dopo Torino 2006 e 70 anni dopo l'edizione di Cortina 1956.


2026冬季オリンピックは こちら

コルティナダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)は こちら

ヴェネト州ベッルーノ県にあるコムーネで ドロミーティ山脈の麓 アンペッツォ地方の中心地で 登山やウィンタースポーツの拠点となるリゾート地です

1956年には この町を中心に冬季オリンピック(1956年コルチナ・ダンペッツオオリンピック)が行われました

*「Tokyo!」との言葉ともに大歓声の上がった 東京オリンピック決定の瞬間を彷彿とさせますね... 6/25(火)朝のニュースで見ました




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没後500年、ダ・ヴィンチの毛髪をDNA鑑定へ(2019.5.20)

2019年05月23日 | イタリアのニュース
没後500年、ダヴィンチの毛髪をDNA鑑定へ(2019.5.20)


今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年で 2019年5月2日のダ・ヴィンチの命日には マクロン仏大統領と マッタレッラ伊大統領が フランスのアンボワーズの墓を訪れたそうです
 
そして ダ・ヴィンチが生まれたビンチ村の「レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館(Museo leonardiano di Vinci)」(アレッサンドロ・ヴェッツォージ館長)が 今年8月にも ダ・ヴィンチの遺骨とともに見つかった毛髪の DNA鑑定を実施するとのニュースが入ってきました

ヴェッツォージ館長といえば 2012年3月にイタリア文化会館で開催された「
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想展」開催記念講演会
」を聞きに行ったことがあります 懐かしい~


この遺骨というのは 1863年にアンボワーズの礼拝堂跡地(フランス革命後に破壊された)から発見され 本物かどうかの論争が続いていますが 2016年 ダ・ヴィンチの親族が40人以上生存していることがわかったそうです これもヴェッツォージ館長らが30年以上かけて調べ 突き止めたのだそうです

そして ダ・ヴィンチの毛髪(墓から採取したとされる)を持っているという米国人収集家から それを借り受けたのだそうです

遺骨のDNAと照合するためには 「ダ・ヴィンチのものと推定される遺骨」と書かれた墓を掘り起こす必要があるのですが 仏当局は今のところ許可していないそうです

150年以上続く論争を終わらせることができるのでしょうか... ダ・ヴィンチ没後500年の今年 目が離せませんね

ほんのひと房の毛髪... 確かにダ・ヴィンチの髪の毛の色と同じに見えますが...


ニュースは こちら

ニュースは こちら

映像は こちら

イタリアでのニュースは こちら





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エトナ山噴火のニュース(2018.12.24)

2018年12月27日 | イタリアのニュース
エトナ山噴火のニュース(2018.12.24)


シチリアのエトナ山で 火山活動が活発化しているようです 
2018年12月24日に噴火した後 火山性地震が断続的に観測されており 26日には近郊に起きた地震で 10人がけがをしたとのこと

エトナ山は地中海の島で最も高く 世界で最も活発な成層火山で 噴火の歴史は50万年前までに遡ります

少なくとも2700年前の噴火活動が記録されています 2013年に世界自然遺産になりました

ニュースは  こちら

イタリアのニュースは こちら

Alla vigilia di Natale l'Etna torna a farsi sentire: è in eruzione

クリスマスイブにエトナが再び注目を浴びる: それは噴火

Etna, sciame sismico ed eruzione 24 dicembre 2018
2018年12月24日、 エトナでの群発地震

Nelle prime tre ore sono avvenute oltre 130 scosse sismiche, le maggiori delle quali sono state di magnitudo Ml = 4.0

130以上もの地震による揺れが最初の3時間に起きた、その大部分がマグニチュード4,0

circa in un denso e continuo pennacchio di cenere scura.

暗い色の灰の煙が 濃密にまた継続して もくもくと立ちのぼる

Contemporaneamente l'attività stromboliana è ulteriormente incrementata anche alla Bocca Nuova e al Cratere di Nord-Est.

同時にストロンボリ式の活動が さらにはBocca Nouvaそして北東のクレーターまでも増大していった


インドネシアでも先日 火山の噴火による津波が大きな被害を出しましたが エトナ山も注意が必要なようです




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イタリア全土で暴風雨等の被害(2018年10月27日~)&「危機と都市」

2018年11月06日 | イタリアのニュース
イタリア全土で暴風雨等の被害(2018年10月27日~)&「危機と都市」

イタリア各地で 大雨や暴風などによる被害が相次いでいました 

シチリアでは洪水 ベネト州では強風により 松林が10万ヘクタールにわたりなぎ倒され ベネツィアもまた アクア・アルタがかつてない高さで 市内の約70%が浸水したとのこと 

4日までに川の氾濫や土砂崩れなどで 30名を超す人々が亡くなったそうです

ニュースは こちら 
 
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます 

日々 Facebook等のニュース映像を見ながら 心配しておりました

日本でも今年は様々な異常気象に見舞われましたが 各国で気候変動の影響が出てきているのでしょうか... そんなニュースが増えてきているように感じます

la Repubblica のニュース(音声つき)は こちら

     *     *     *

そんな中 2017年4月のイタリアブックフェアにおいて 「危機と都市」という新刊の紹介を聞いたことを ふと思い出しました 

危機と都市 Along the water」 この本は 日本とイタリアの 洪水等の災害による都市の再生の歴史について 様々な都市を例に研究をまとめた国際論集です 
日本とイタリアの災害の歴史を 比較都市的観点から捉えた本」とのこと

本は 時間 領域 文化の 3つの章からなります

第1部では ローマのテヴェレ川の氾濫の歴史と その度に歴史が垂直に積み上がってきたこと 京都は火事で変わってきた(応仁の乱など)歴史 ミラノでの古い運河をどう再利用するかという問題について

第2部では 貞観地震(869年)と津波が まさに2011年の東日本大震災と同じ場所で起きたこと
フィレンツェの度々の洪水や 新潟の古い文献調査について

第3部では ナポリが火山や地下空間等 複雑で困難な都市だからこそ ナポリの文化が作られてきたこと 北イタリア平野の河川システムでは水をどう使用するかについて
パドヴァでの 自然の川と人工的な運河の比較や ヴェニスとパドヴァでの水をめぐる争いについて 

そしてアジアの国々も含めて 水に対しての対策の歴史についての 国際的比較研究...といった 貴重な専門書なのですね

危機と都市 Along the water」は こちら

リポート「イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞きました(2017.4.1)@イタリア文化会館」は こちら

だんだんと自然災害の猛威が現実味を帯びてきましたが ここで今いちど 先人たちの災害に対する研究と対策の歴史に触れてみたいと思いました   





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「イタリアの小児科医が子どものスマホ使用に警笛を」(2017.1.31)@イタリアのネット記事+日本のスマホ育児

2018年02月06日 | イタリアのニュース

"La rabbia dei Pediatri Italiani: “Basta cellulari e tablet ai bambini, i danni sono devastanti”(イタリアの小児科医たちの怒り: 「子どもへの携帯電話やタブレットはもうたくさんだ、損害は重大だ)"(2017.1.31)@イタリアのネット記事+日本のスマホ育児

Facebookで拾ったネット記事です 電磁波の脳への影響について小児科医が危惧する内容ですが イタリアがスマホ保有率がヨーロッパでもっとも高く スマホ使用年齢が年々低くなっているというのは初めて知りました  ひるがえって日本の「スマホ育児」についても調べました


La rabbia dei Pediatri Italiani: “Basta cellulari e tablet ai bambini, i danni sono devastanti”.

イタリアの小児科医たちの怒り: 「子どもへの携帯電話やタブレットはもうたくさんだ、損害は重大だ」 


L’utilizzo dei cellulari si sta modificando da uso ad abuso* e gli effetti dannosi per la salute sono sempre più lampanti, specie per i bambini. Ecco perché.

携帯電話の使用は 使用から濫用*へと変化しており 健康への有害性は 小児に対するものではますます明白である、以下はその理由。

* abuso = 乱用 濫用 悪用 過度の使用

L’utilizzo dei cellulari, come spiegano i pediatri della Società Italiana i Pediatria Preventiva e Sociale, si sta modificando da uso ad abuso e gli effetti dannosi per la salute sono sempre più lampanti: mancanza di concentrazione, difficoltà di apprendimento e aggressività.



携帯電話の使用は、「イタリア小児科予防ソーシャル協会(SIPPS)」の小児科医たちの説明によると、使用から濫用へと変化しており、健康への有害性はますます明白である: 集中力の低下、学習困難そして攻撃性だ。


Ma non solo. L’allarme riguarda anche le onde magnetiche emanate dai telefonini: “L’Italia è al primo posto in Europa per numero di cellulari in utilizzo e l’età media dei possessori diminuisce sempre di più – spiega Maria Grazia Sapia, pediatra – Stiamo passando da un uso ad un abuso.


しかしそれだけではない。 携帯電話から発散される電磁波に関する警告もある: 「イタリアはヨーロッパでの携帯電話使用数が第一位であり、携帯電話保有者の平均年齢がますます下がり続けているのです」と小児科医のマリア・グラツィア・サピアは説明する - 「使用から濫用へと変化しつつあるのです」と。


Non dimentichiamo che cellulare, o smartphone che dir si voglia, è sinonimo di piccolo ricetrasmittente che viene normalmente tenuto vicino alla testa, durante le chiamate o mentre si sta giocando o comunicando.


携帯電話あるいはスマートフォンが 言ってみれば小さなトランシーバーと同義語であることを忘れてはなりません。 通常は通話中 あるいは遊んだりコミュニケーションを取っている間中 ずっと頭のそばで持たれているトランシーバーと。
 

Gli effetti dannosi per la salute sono sempre più evidenti, alcuni in relazione agli effetti termici: il sistema naturale del nostro organismo, a causa dell’ interazione del campo elettromagnetico con il nostro corpo, si attiva per via dell’aumento della temperatura generata dall’interazione stessa, localizzata dunque se parliamo di cellulari.


健康への有害性はますます明白です、そのいくつかは熱効果と関連があります:  私たちの臓器の自然な体系は 私たちの身体と 電磁波の分野での相互作用によって 相互作用そのものによって生じた温度上昇を通じて盛んになります、それがつまり携帯電話で話す時に特定されるのです


Quando queste esposizioni sono prolungate ed intense possono comportare la morte delle cellule  con necrosi dei tessuti, in quanto superano il meccanismo di termoregolazione.


これら電磁波にさらされることが長引かされ激しくなると、組織の壊死をともなう細胞の死をもたらしうるのです、温度調節のメカニズムを超えた時点で。

Inoltre è ormai appurato che, di fianco alle varie dipendenze che affliggono la nostra società senza escludere i più giovani, una collocazione predominante l’ha conquistata la “dipendenza da telefonino”, con danni serissimi sullo sviluppo sociale e psichico”.


その上にすでにもはや立証されていることは、より若い人々も除外することなく 私たちの社会を苦しめているさまざまな依存と並んで、携帯電話の支配的な位置づけが「携帯電話依存」にまで到達してしまったのです、社会的・心理的発達の上での重大な被害とともにです。


“Per ora – continua Giuseppe Di Mauro, presidente dell’SIPPS – non abbiamo prova di tutte le conseguenze collegate all’uso dei cellulari, ma siamo certi che da un uso eccessivo potrebbero aver origine perdita di concentrazione o memoria, oltre ad una minore capacità di apprendimento, a disturbi del sonno e un aumento dell’aggressività.


「今のところ」 ー とSIPP(イタリア小児科予防ソーシャル協会)会長ジュゼッペ・ディ・マウロは続ける ー「われわれは携帯電話使用と関係したすべての結果の証拠を持ってはいないのですが、しかしながら確かなことは、使い過ぎは集中力と記憶力の低下原因となりうることです、学習能力の低下の他に、そして睡眠障害攻撃性の増加の他にです。」


Inoltre ritengo che ai bambini non debba essere data la possibilità di usare il cellulare o, se proprio non possono evitare per qualsiasi motivo di dare ai propri figli questo dispositivo, spero che venga utilizzato per pochissimo tempo e non per ore interechattando o mandandosi sms: sono migliaia gli adolescenti che, pur stando nello stesso posto, non si parlano e continuano a tenere la testa bassa sullo schermo del proprio telefonino.


さらにはこう考えます、子どもには携帯電話を使わせない、あるいは何らかの理由によって まさに自分たちの息子たちにこの装置を渡すことが避けられない時は、ほんの少しの時間だけ使う事を望みます、そして長時間にわたりチャットしながら あるいはsmsを送りながらではなくです:  同じ場所に立って 携帯電話のスクリーンの上に頭を下げたままで何もしゃべらない たくさんの青年たちがいるのです。


Se non mettiamo un freno, o se non ci dedichiamo ad una vera e propria educazione al corretto utilizzo del dispositivo (perché di reali vantaggi, se usato correttamente, ne ha ndr*), rischieremo un’invasione da cellulare che comporterà ad una vero e proprio isolamento”.


もしブレーキをかけなければ、あるいは この装置の正しい使用への正真正銘の教育に努力を捧げなければ、(なぜなら実際正しく使えば利点はあるので、という注釈付きで) 正真正銘の孤立をもたらすであろう携帯電話の蔓延の危険に 我々はさらされているのです。

* ndr: 注釈/Nota della Redazione

記事は こちら

   
   *       *        *

子どもにスマホを!?

横断歩道を渡るのもまだおぼつかない幼子が スマホを見ながら母親の後ろを歩く 気にも留めない母親
イヤホンとスマホで クラクションすら聞こえないまま 赤信号で渡る子供
積極的にスマホを育児に取り入れているという若い親御さん...

大人向けスマホ市場が飽和状態なので 今度は子供向けに売り始めた」との業界ニュースに接し これがその結果なのだと痛感

スマホ育児は会話がなくサイレントベビーになる危険が指摘され 電磁波の影響は大人よりも大きいと小児科医も警告 集中力や学習意欲等の低下も起き 依存が強くなる
子供の視力悪化のスピードは早い
  * スマホ育児 allevamento del bambino usando lo smartfon

日本の専門家は 以下のように述べています:

「ネット依存や中毒化は、従来の中高生の思春期の問題のみならず、乳幼児期から意識すべき問題です
今は、乳幼児期の子ども達がスマホやタブレットを利用するようになりました
ネット依存が乳幼児期から始まると、治療が困難になるという指摘もされています。
 わが国のネット依存の予防、治療体制は諸外国から遅れていることから考えても、乳幼児期からのスマホ、タブレットの利用は危険です。」

出典: 「スマホからのネット利用はできるだけ遅らせるべき(2014.04.10/日経DUAL)」

     *       *       *

この記事に触れながら 子育てサイトや子育て番組で「スマホ育児」について取り上げられたものが自然と目に入りました 

赤ちゃんにスマホを触らせることをどう見ているかは 年代や立場によっても違います スポンサーの方を向いたサイトもあり このイタリアの小児科医の真摯な態度とは大きな隔たりを感じました 

テレビでも長時間赤ちゃんに見せると 脳 言葉の発達 視力等に悪影響を及ぼし 2歳までは長時間のテレビやビデオの視聴を控えるよう推奨しています(日本小児科医会の「子どもとメディア」対策委員会)
スマホの電磁波の影響も WHOが2011年に「発がん性の可能性あり」と発表しました

あるサイトでは「スマホが子どもに与える影響についてはまだ科学的な定説がありません」とありますが 逆に結果が出てからでは手遅れで 定説がないからといって安全が証明されたわけではないのです

また他でも「今のところ電磁波が小児白血病の原因であるという明確な研究結果は出ていません。総務省も電波による体への影響は熱作用(体温の上昇)だけであり それ以外の影響については根拠が示されていないと発表しています」とありますが 引用元は「電磁波の影響はない、安全が確認された」とまでは言っていません

これらをうのみにして赤ちゃんの健康は守れるのか… もちろんむやみに怖がらずに 双方をよく比べてみることが大切ですね  それにしてもあまりにも違うのでどちらが正しいのか?? あるいはどの国が誠実なのか?? シロかクロかはまだはっきり言えないのでしょうね まだ世に出てから数年ですから...

 電磁波に対する各国の状況は こちら ←日本のユルさは突出! 

少しでも赤ちゃんや子供たちが健康に育ってゆけるように その思いをきちんとくみ取ってくれるような世の中であってほしいと思います

でも 赤ちゃんの頃からスマホに触れるこの世の中で この先どんな未来が待っているのでしょうか...?

* 「スマホ、依存症のおそれ警告を」(2018.3.19毎日新聞くらしナビ)は こちら

* 「スマホが脳の発達に与える無視できない影響-脳トレの川島教授が2つの実験結果から分析」は こちら



スマホで若者の「斜視」増加か」 は こちら
  子どもに長時間見せると急性内斜視になる確率が高まるとの警告です

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バチカン博物館修復中にラファエロの絵画2点を発見!!(2017.12.15)

2017年12月20日 | イタリアのニュース
バチカン博物館修復中にラファエロの絵画2点を発見!!(2017.12.15)Sorpresa di Natale ai Musei Vaticani, spuntano due Raffaello inediti

ローマではよく 地下鉄工事中に遺跡が見つかったりすると 工事が中断したりするそうですが 今回はなんと ラファエロ(Raffaello Santi/1483~1520)が亡くなる前の年に描いた2枚の最後の絵が 修復中のヴァチカン美術館で発見されたというニュースです!!

正義」と「友情」を表す2人の女性で 未完成のままラファエロが亡くなり 他の芸術家が内壁の装飾を仕上げ この絵のことはずっと忘れ去られました

ローマ法王ユリウス2世から装飾画の依頼を受けた彼は 4部屋目の「コンスタンティヌスの間」は フレスコではなく油彩の計画を考えていたと ヴァザーリの「芸術家列伝」にあり それがこの発見につながりました

修復作業員らが今年この壁を掃除し始めたところ この2人の女性が油彩であると気づき 調査の結果 特有の筆遣いや色彩などからラファエロの作品とわかったのだそうです

ニュースは こちら

      *     *      *

イタリアでのニュース "Sorpresa di Natale ai Musei Vaticani, spuntano due Raffaello inediti(ヴァチカン美術館でのクリスマスのサプライズ、未公開のラファエロの2枚の絵現れる)"は こちら



i restauri della Sala di Costantino コンスタンティヌスの間の修復

Il tocco è inconfondibile タッチは間違えようのない

Due dipinti di donne, una raffigurante la Giustizia e l’altra l’Amicizia 「正義」と「友情」を表す2人の女性

due capolavori restare nascosti per oltre cinque secoli 2つの代表作が5世紀もの間隠されたままでいた

papa Giulio II
commissiona a Raffaello gli affreschi dei suoi appartamenti privati ユリウス2世がラファエロに 私室にフレスコ画を描くよう依頼する

portare a compimento 完成に導く
“stanze di Raffaello” 「ラファエロの間」
la Scuola di Atene アテナイの学堂

restare incompiuta a causa della sua morte prematura 彼の早すぎる死によって未完成のままになる

raccontare Giorgio Vasari nelle sue “Vite dei più brillanti pittori, scultori e architetti” ジョルジォ・ヴァザーリが彼の『画家・彫刻家・建築家列伝』で述べている

iniziare a lavorare ai dipinti di due figure femminili, sperimentando una nuova tecnica di pittura a olio 油彩の新たなテクニックを実験しながら 2人の女性を描き始めた 

elemento a confermare la paternità delle opere 作品の作者を確認する要素

tutti i dipinti erano realizzati con la tecnica della pittura a fresco すべての絵がフレスコ画のテクニックで描かれていた 

A fornirne ulteriore prova そこにさらなる証拠を提供するのは

le verifiche con i raggi infrarossi  赤外線での検査

Basta guardare la delicatezza con cui delinea le onde dei capelli
髪の毛の波うつ輪郭を描く時の繊細さを見るだけで十分だ

i musei Vaticani possano ancora stupire con dei capolavori nascosti ヴァチカン美術館がまだ 隠された名作でもって驚かすことができる

chi lavora al recupero e alla conservazione degli affreschi tiene sempre gli occhi ben aperti フレスコ画の補修・保存に携わる者は 常によく注意している


ラファエロの最後の作品2点が バチカンの清掃・修復中に見つかるとは...スゴイですね( ゚Д゚)

年の終わりにいいニュースでよかった♪

* 写真は ヴァチカン美術館のパティオ



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ダビンチ幻の「救世主(Salvator mundi)」508億円 史上最高額で落札(2017.11.16)

2017年11月18日 | イタリアのニュース
ダビンチ幻の「救世主(Salvator mundi)」508億円 史上最高額で落札(2017.11.16)



レオナルド・ダビンチがキリストを描いた油絵が 2017年11月15日(水)午後 ニューヨークで競売にかけられ 手数料と合わせ約4億5千万ドル(約508億円)で落札されたとのこと 美術品としては史上最高の落札額です

20枚もない現存するダビンチの絵画のうち唯一の個人所有で 長年行方不明になっていたため 「幻の作品」として注目を集めていました 落札者は明らかにされていません

油絵「サルバトール・ムンディ(Salvator mundi)」(「救世主」)は1500年頃に制作された 青い服をまとって右手を軽く上げ 左手に水晶玉を持ったキリストの上半身が描かれている絵です

17世紀に英国王チャールズ一世が所有し その後所在が分からくなり 2005年に再び存在が確認され ダビンチの作品と鑑定され 2011年にロンドンのナショナルギャラリーで展示され 大きな話題となった作品です

この作品を除くダビンチの絵画は いずれも各地の美術館に所蔵されています


絵画「Salvator mundi」については こちら


ニュースは こちら


   *     *     *


イタリアのニュースは こちら 


Il «Salvator Mundi» di Leonardo da Vinci è stato venduto all’asta per 450 milioni: è l’opera più cara della storia

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が4億5千万(ドル)でもって競売で売られた: 歴史上もっとも高額な絵画 


ついでにドイツ語ニュースも拾ってみました:

Leonardo da Vincis "Salvator Mundi" erzielt Rekordpreis

Der "Salvator Mundi" von Leonardo da Vinci wurde für die Rekordsumme von 450 Millionen Dollar versteigert. 1958 wechselte er für 60 Dollar den Besitzer, jetzt ist er das teuerste Gemälde der Welt.

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が記録的価格をつける

レオナルド・ダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ」は 4億5千万ドルの記録的金額で競売にかけられた
1958年に60ドルでその所有者を替え、今は世界最高額の絵となった

ニュースは こちら


* スフマート手法のダビンチの最後に見つかったこの作品が 個人所有とは少々残念... 見に行かれないのですもんね($・・)/~~~

追記 落札者はサウジ皇太子 アブダビのルーブルに展示されるとのニュースは こちら (2017.12.8)


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イタリア北部2州で住民投票、自治権拡大に9割超賛成(2017.10.23)

2017年10月25日 | イタリアのニュース
イタリア北部2州で住民投票、自治権拡大に9割超賛成(2017.10.23)


10月22日(日) ロンバルディア州(Lombardia) ヴェネト州(Veneto)で 自治権(autonomia)拡大の賛否を問う住民投票(referendum)が実施されました

極右政党の「北部同盟(Lega Nord)」が投票を主導し(a guida leghista) 両州とも賛成(Sì)9割を超えた(superare)とのこと

投票率(affluenza)はロンバルディア州が約40%、ベネト州は約60%となったそうです
ロンバルディア州知事は「幅広い自治権と財源を得られるように 政府に具体案を出したい」と話し ベネト州知事も「州民の勝利だ 憲法の下で改革(riforma)ができる」とコメントしました 
住民投票の結果を後ろ盾に 両州で徴収した税金(gettiti fiscali)の使途拡大などを求めて政府との交渉(trattativa con il governo)に入るそうです

両州はイタリア全体の国内総生産(GDP/Prodotto Interno Lordo)の約3割を占める豊かな地域で 納めた税金(tasse)が貧しい南部地域に流れているという不満がくすぶっていました
イタリアの憲法(Costituzione)では 自治体の管轄を巡る問題で 国と州の交渉を認めています

スペイン・カタルーニャ州(Catalogna)の独立(indipendenza)を問う住民投票は 憲法裁判所が違憲(incostituzionale)と判断したのですが 今回のイタリアの住民投票自体は合法(legittimo)のこと 
ただし結果に法的拘束力はなく(vincolante) 最終的に国の議会で承認されなければ効力は生じない(entrare in vigore)とのことです

ニュースは こちら


* regionalismo differenziato 異なった地方(分権)主義 ←今回の争点のようです 

   *      *     *


Referendum autonomia: alle 19 affluenza(投票率) al 50,1 % in Veneto, in Lombardia al 31,8%

Dodici milioni di italiani chiamati al voto nelle due regioni a guida leghista(北部同盟のメンバー). I seggi(議席) si chiudono alle 23. Nella regione guidata da Zaia(ヴェネト州知事) è previsto il quorum(議席数), mentre in Lombardia non c'è nessuna soglia(敷居).
A Milano dato più basso. Salvini: "Hanno votato milioni di persone, comunque vada andremo a Roma a trattare"

ニュースは こちら


世界のあちこちで選挙ですね... 投票率が低いのに賛成票は多いという感じです

ちなみに 今日届いた日伊協会会報「CRONACA」No.155の「イタリアのニュースから」の記事で読みましたが 自分の信念や会派 政党を変える人を「外套を裏返す人」というのだそうです イタリアでも政党の分裂により会派を変える議員が多いのですね 



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ヤマザキマリさん イタリア政府から「共和国の星勲章」を受賞!!(2017.10.13)

2017年10月14日 | イタリアのニュース
ヤマザキマリさん イタリア政府から「共和国の星勲章」を受賞!!(2017.10.13)


テルマエ・ロマエ」で知られるヤマザキマリさんが イタリア政府から「共和国の星勲章(Premio stelle repubblica Italia)」を贈られ、10月13日(金) イタリア大使公邸で開かれた勲章伝達式で授与された

長年にわたってイタリアの「前向きで肯定的なイメージ」を広め 日本とイタリアの友好促進に貢献したことが受章理由
過去にサッカー日本代表監督だったアルベルト・ザッケローニ氏らが受章しているが 日本の漫画家では初めて

ヤマザキさんは10代でイタリアに留学し 現在の活躍の基礎を築いた
勲章伝達式では「貧しい時期にも支えてくださった大勢のイタリア人の方々に感謝します」と イタリア語と日本語であいさつした

ニュースは こちら


今朝このニュースを読んだ毎日新聞でも 人生相談コーナーを時々担当されていらしてて いつも読ませていただいてます ← 得した気分?!
イタリア文化会館のトークショーで 一度お見かけしたことがあります♡ 本当におめでとうございます!!

* 写真は フォロ・ロマーノ


 

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Smartphone al volante sotto accusa(IstatとAci、交通事故の犠牲者増える: ハンドルを握ってのスマホの嫌疑(2016.7.19)@La Repubblica

2017年09月30日 | イタリアのニュース
Istat e Aci, in aumento le vittime della strada: smartphone al volante sotto accusa(IstatとAci、交通事故の犠牲者増える: ハンドルを握ってのスマホの嫌疑(2016.7.19)@La Repubblica


秋の全国交通安全週間が9月末まで行われてたんですね 中野区では ながらスマホの警告・啓発運動もやっていたとニュースで見ました 都内で50件を超す事故(死亡事故含む)が起きているため ← うちの区ではまだみたい...

2017年2月 スマホの地図アプリを見ながら運転していたトラックにはねられ 2才の誕生日を迎える幼子の母親が亡くなる痛ましい事故もありました...

そして イタリアの「ながらスマホ」の交通事故の状況も調べてみました La Repubblicaの新聞記事です
(このあとドイツ・オーストリアの新聞記事10点も調べました ← イタリアより記事の数が格段に多いです):

    *        *        *

Istat e Aci, in aumento le vittime della strada: smartphone al volante sotto accusa

Istat(Istituto Centrale di Statistica/イタリア中央統計局) そして Aci(Automobile Club d'Italia/イタリア自動車クラブ)、 道路の犠牲者たちは増加: ハンドルを握ってのスマホの嫌疑

Nel 2015, dopo quindici anni di calo, cifre in salita: sono 3.419.  Meno incidenti, ma più gravi. Polizia e carabinieri: multe per uso del cellulare su del 20%
di VINCENZO BORGOMEO

2015年、15年ぶりに数字が下がったそのあとに再び上昇: 3,419人。 事故の数は減ったが、重大化している。 警察やカラビニエリ: 携帯使用の罰金は およそ20% 
Vincenzo Borgomeo著

ROMA. Smartphone sotto accusa.
ローマ。 スマホの嫌疑。


È lui sul banco degli imputati per l'allarme sulla sicurezza stradale che ha interrotto di colpo il suo circolo virtuoso:  dopo 15 anni tornano ad aumentare le vittime.

被告席に座ったのは彼だ、 交通安全警報が いきなり彼の妙技の循環(スマホを扱い続けること)を遮断した: 犠牲者は15年ぶりに増えている。

Era dal 2001, quando in Italia si contavano qualcosa come 7.096 morti sulle strade, che non succedeva un fatto del genere: di anno in anno - con grande fatica - eravamo arrivati nel 2014 a quota 3.381 lenzuoli bianchi stesi sull'asfalto, per poi assistere nel 2015 ad un'incredibile impennata: 3.419 vittime.

イタリアで交通事故死者数が7,096人を数えた2001年から、 そのような事態は起きなかったが、年が経つにつれて、多くの努力によって 2014年には アスファルトの上にかぶせられた白いシーツの数は 3,381にまで減った、 しかしそのあと2015年には 信じられない急上昇を見せた: 3,419人の犠牲者だ。

"Incredibile" perché gli incidenti nel frattempo continuano a diminuire con costanza (erano 263.100 nel 2001 e siamo passati dai 177.031 del 2014 ai 173.892 del 2015) e questo significa solo una cosa: aumenta la violenza dei sinistri, dato confermato dall'incremento del 6 per cento dei feriti gravi.  E la distrazione da cellulare sembra essere proprio il cuore del problema.

「信じられない」 なぜなら この間に事故数は安定して減り続けており、(2001年には263,100件、2014年には177.031件、そして2015年には173.892件となっており) それはまさに ただ一つのことを意味している: 交通事故(道路の左側の暴力)が増えているのだ、重症者の数が6%増大したと確認されたデータである。 携帯電話による注意散漫が、まさに問題の核心のようである。

I numeri snocciolati da Istat e Aci, che oggi presentano nel dettaglio le statistiche di questa emergenza, così confermano quello che Polizia di Stato e Arma dei Carabinieri avevano già evidenziato qualche mese fa: pur in assenza di tutti i dati delle polizie Municipali il quadro che avevano tracciato era proprio quello che oggi abbiamo sotto gli occhi.

Istat(イタリア中央統計局)とAci(イタリア自動車クラブ)によって暴かれた数字、その数字は今日 詳細にこの緊急事態の統計を示しているが、何か月か前にすでに国家警察カラビニエリの軍隊明らかにしていたことを このように裏付けている: たとえ 地方自治体警察のすべてのデータが不在であるとしても 彼らが思い描いていた絵は 今日まさに私たちの目の前にあるものだということを。

Ma c'è un elemento chiave: sono aumentate anche le infrazioni, molte delle quali generate dalla distrazione.

しかしながら キーとなる要素がある: 違反もまた増えているが、その多くは 注意散漫によって生じたものだ。

Tra le cause principali - sempre secondo i dati di Polizia e Carabinieri - c'è l'utilizzo dello smartphone: 48.524 sono le infrazioni commesse nel 2015 per il mancato utilizzo di apparecchi a viva voce o dotati di auricolare, il 20,9% in più rispetto al 2014.

主な要因の中には - これも 警察とカラビニエリのデータによるが - スマホ使用があるのだ:  生の声での またはイヤホンの装備された機材の使用未遂による交通違反が、2015年には48,524件あったが それは2014年に比べて20.9%多いのだ。

E qui - molto probabilmente - c'è la spiegazione dell'aumento delle vittime: con lo smartphone in mano l'incidente è sempre più grave del normale perché manca del tutto la frenata.

そしてここに - おそらくそうだろうが - 犠牲者の増加の理由がある: スマホを手にしての交通事故は、常に通常のそれよりも重大なのだ、なぜならば完全にブレーキを欠いているからだ。

Un solo dato per capire: le statistiche ci dicono che per mandare un messaggio (mail, Sms, Whatsapp, social, ecc.) se ne vanno mediamente 10 secondi: a 100 km/h percorriamo così 280 metri (due campi e mezzo di calcio) al buio. A 50 km/h, saranno 140 metri. Uno spazio enorme, specie in centro abitato.

それを理解するただひとつのデータ: 統計が我々に示しているところによると メッセージを送るために平均10秒かかる: (メール、sms、Whatsapp、ソーシャル等) 夕暮れに100キロ走行では280メートル進む(サッカーコート2つ半分だ)、50キロ走行では140メートルだろう。 人の住む中心街などでは膨大なスペースだ。

E i sondaggi ci mostrano un quadro preoccupante: un italiano su due non rinuncia al cellulare nemmeno alla guida: di questi (fonte Doxa Direct Line) un 28% circoscrive l'imprudenza a qualche volta, un 10% la dichiara una distrazione frequente, e un 6%, senza ritegno, confessa di usarlo anche per mandare messaggi.  E c'è un 1% che ammette di farlo sempre, tutti i giorni.

そしてこの調査は 我々に憂慮すべき実態を示している: 2人に1人のイタリア人が たとえ運転中であっても携帯電話を手放さない: この調査(出典はDoxa Direct Line)では 28%が軽率な行動を時折制限しており、 10%が頻繁に注意散漫が起きると表明し、 6%がメッセージの送信の為に携帯電話を扱う事に自制なしと告白し、 1%が日々常に使い続けることを自分に許していることを白状したのだ。

Dai dati Istat però emerge anche un altro elemento da non sottovalutare: salgono gli incidenti in autostrada.  Insomma dopo anni di Tutor, controlli a tappeto e uso massiccio dell'elettronica anche nell'isola felice della sicurezza stradale scatta il campanello d'allarme.

Istatのデータからは しかしながらもうひとつの看過できない要素が浮かび上がる: 高速道路での事故が増えているのだ。 ようするに、チューター(Tutor/ティーチング・アシスタント)の年月のあとで、電子工学の漏れのない絨毯攻撃のような支配と その大がかりな使用が 安全な道路のある幸せな島においてもまた、警報装置のブザーを鳴らすのだ

Certo, la città rimane sempre il luogo più pericoloso (oltre il 70 per cento di incidenti e feriti, più del 40% dei morti) ma anche sulle autostrade occorrerà intervenire.

疑いなく、街は 常により危険な場所であり続けるのだ(交通事故と負傷者の70%以上が、死者の40%が街で起きている) しかしながら高速道路もまた 危険な場所に加わることが起きるだろう。


Difficile considerare la cosa "di poco conto" e l'aumento di vittime dell'uno per cento un elemento marginale: sulle nostre strade muore una persona ogni due ore e mezza, quasi come se una Costa Concordia si schiantasse ogni tre giorni.

つまらないことだ」と考えるのは難しい、そしてまた、1%の犠牲者の増加が 欄外の要素だと考えることもだ: 私たちの道路の上で2時間半に1人ずつが死んでいる、 ほとんどそれは コスタ・コンコルディア号*が3日に1回激突するというようなものだ。 *32名が死亡となっている

Senza contare che con questa improvvisa inversione di tendenza il famoso programma d'azione della Ue - che prevedeva il dimezzamento del numero totale di vittime della strada nell'Unione tra il 2010 e il 2020 - dall'Italia non sarà mai rispettato.


この傾向が突然方向転換したことを考えに入れずに、EUの有名なアクションプログラムにおいて - このブログラムでは 2010年~2020年の間に、EUにおいて交通事故の犠牲者の総数を半減することを予想していたのだが - イタリアは決して 尊敬されることはないだろう。

* ISTAT(イタリア中央統計局)は 統計がテーマの新聞記事でもよく出るので 伊検2級前後の読解の問題に頻出します♪ 

要約(il riassunto):

イタリアの交通事故死者数は 2001年 7,096名、2014年3,381名に減少、2015年3,419名と再び増加
交通事故数は 2001年 263,100件 2014年 177,031件 2015年 173,892件
また重大事故は6%上昇、携帯電話による注意散漫が主な原因
ISTAT (政府中央統計局)とAci(イタリア自動車クラブ)の調査によると 注意散漫による交通違反が増えた
2015年には45,524件のスマホ使用(イヤホン含む)による交通違反 2014年に比べて20%増加

スマホを手にした交通事故は「ブレーキをかけない」ため重大事故が増える傾向 メール送信に10秒かかり、100キロで280m 50キロで140mも走行

ニュースは こちら


この記事は イラストを見ただけでも何が書いてあるかわかりますね~

スマホ世代には スマホ依存の問題がつきまといます 確かに便利ですが 健康を損ねず 安全に使ってほしいです 

   *       *      *

おまけ: 

改正道路交通法」が2015年6月1日から施行されました

該当する「危険な行為」は飲酒運転や信号無視など14項目です

うち自転車の悪質運転危険行為:  信号無視 一時停止違反  安全運転義務違反(携帯電話使用の運転、手放し運転、スピードの出しすぎ、夜間の無灯火運転等)
通行禁止違反 歩行者用道路での徐行違反 通行区分違反 路側帯の歩行者妨害 歩道での歩行者妨害等14項目です

またイヤホン等「交通に関する音や声が聞こえない状態」「傘を差した運転」「携帯電話を手で持ち、通話したり画面を注視する」などは、これ以前より各都道府県の道路交通規則で禁じられています。
 
それから 最近よく見かけるようになった赤ちゃんを抱っこひもで抱っこしたまま自転車に乗るのも 道路交通法違反だそうです 知りませんでした...おんぶや椅子はOK 

ながらスマホが減らない理由
:

オーストリアではながらスマホの死亡事故が飲酒運転を抜き、ドイツでは一部道路に交通信号を埋め込んだ。最も危険なのは運転中の送信で事故の危険は20倍以上。1割がながら運転による事故との調査。3割が運転中に時折「読む」と独保険会社の調査。ながらスマホ事故はブレーキをかけず重大化の傾向。
「電話やメール着信でもって、気分が高揚するドーパミン*による高揚感が得られるため(euphorisierenden Dopamin-Kick)、携帯等を渇望する」(ピュリッツァー賞受賞者Matt Richtel著"A Deadly Wandering”で引用された米国神経科医の言葉) 
出典: “Zeit Online” (2015.2.13) "Simsen, bis es kracht”(衝突するまでメッセージを送る) 記事は こちら

 *ドーパミンは依存症も引き起こす神経伝達物質

ウェールズやオーストリアでは学校安全講習が、スイスでは保険会社の予防対策が、ドイツでは自動安全運転システム開発やBodenampeln(地面に埋め込む信号機)が、アイダホ州レックスブルクでは横断歩道や交差点での使用で罰金(100$)がと、世界ではこれだけの動きがあります。

日本では携帯・スマホ使用の自転車事故は2011年からの5年間で815件、うち死亡事故4件(警視庁による)、地図アプリなどを見ながらの運転は「凝視」(2秒程度)は危険とみなされ 道路交通法違反(2015年6月に改正)となります。

自分では決して迷惑のかからない自転車運転をと 日々心がけていますが ほんの一瞬のスキに飛び出しがあるので 常に気が抜けません... ヒヤヒヤです( ;´Д`)  必ず一時停止して左右確認してね!! ( ;∀;)

* 写真(イラスト)にある数字: 2015年の数字 173,892の事故 3,419人の犠牲者  +1,1% 死者  +6% 重傷者




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イスキア島でM4の地震(2017.8.21) 

2017年08月23日 | イタリアのニュース
イスキア島でM4の地震(2017.8.21)


2017年8月21日(月)夜 ナポリ沖でマグニチュード4・3の地震が起き リゾート地イスキア島ではビルや教会が倒壊し がれきの下敷きになるなどして女性2人が死亡 数十名が重軽傷を負った等の模様で その後 次々と子供たちや家族が救出されたというニュースが入ってきています

イタリアの建物は古いものが多いため 地震に弱いのですが なかなか耐震化が進まないのが実情のようです

ニュースは こちら

記事は こちら


La Repubblicaの記事"Terremoto Ischia, Protezione civile: "Case con materiali scadenti". Geologi: "Serve prevenzione""(2017.8.22)は こちら

materiali scadenti 粗悪な材料 prevenzione 予防

追記:

イタリア中部地震1年 ゆっくりと復興に向けて歩み始まる
(2017.8.24)

まだ瓦礫が残っているものの、アマトリーチェでは被災したレストランが募金により営業を再開し雇用創出につながった 
あたたかい支援を忘れないとピロッツィ町長 

ニュースは こちら


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シチリアでG7サミット開催(2017.5.26,27)@タオルミーナ

2017年05月17日 | イタリアのニュース
シチリアでG7サミット開催(2017.5.26,27)@タオルミーナ



2017年5月26(金),27日(土)に シチリア・タオルミーナでG7サミットが開催されます

タオルミーナはシチリア島の他の都市と同様に 古代ギリシャおよびローマ帝国の支配下にあり 当時の神殿や遺跡を今に伝えています
古くから親しまれている観光地の一つで、『グラン・ブルー』など映画の舞台としても知られています


ニュースは こちら


「なぜシチリアなのか」(毎日新聞 水説/2017.5.17)は こちら 

シチリアのG7サミットは こちら

"C'è il G7, stop agli sbarchi degli immigrati in Sicilia"(il tempo.it/2017.5.16)は こちら


gli sbarchi saranno vietati per il G7, il vertice dei grandi che si terrà a Taormina il 26 e il 27 maggio prossimi.

G7サミット開催中はシチリアでの難民受け入れはストップされる というニュースです

sbarchi 下船、陸揚げ 
vertice サミット

昨年の5月に六本木ヒルズで開催された「イタリア・アモーレミーオ」(日伊国交樹立150周年記念イベント)に行った時に シチリアのブースで シチリアの観光パンフレットをたっくさんいただきました カラーでとても美しいパンフレットで それを読んで早速シチリアに行った方も知っています( ^^)

シチリアは  "il borgo dei borghi più belli d’Italia" (イタリアの最も美しい村)というテレビ番組で一位をゲットすることもよくあるのですよね...

今 タオルミーナの街は警備が厳しいようです... 無事に終わりますように!

タオルミーナについては こちら

昨年は 伊勢志摩サミットでしたね...



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雪崩がホテル直撃、3人死亡・多数不明 イタリア地震(2017.1.18)&生存者計10人に 宿泊客ら約30人(2017.1.20)

2017年01月20日 | イタリアのニュース
雪崩がホテル直撃、3人死亡・多数不明 イタリア地震(2017.1.18)&生存者計10人に 宿泊客ら約30人(2017.1.20)



2017年1月18日(水)、イタリア中部を襲った連続地震で、地震で起きたとみられる雪崩が中部ペスカラ県ファリンドラののホテルを直撃し、少なくとも3人が死亡した。

ANSA通信が伝えた。2人が救助されたが、子どもを含む多くの人が行方不明になっている。防災当局によると、当時ホテルには宿泊客と従業員ら約30人がいたという。

 救助隊は徒歩などで現地へ向かい、19日未明に捜索を始めたが、悪天候で、捜索は困難を極めている。
在イタリア大使館によると、19日昼(日本時間同夜)までに日本人が巻き込まれたとの情報はない。また、伊メディアなどによると、別の地域では80代の男性が地震と雪の重みで崩れた農場の屋根の下敷きになり死亡した。

 昨年夏以降、大地震が相次いだ伊中部では18日、アマトリーチェ近郊でマグニチュード(M)5・0以上の強い地震が4回発生した。被災地では余震が続き、停電している地域もある。

 伊中部では昨年8月24日にM6・2の地震がアマトリーチェなどを襲い、299人が死亡した。昨秋にも大地震が相次ぎ、さらに多くの建物が倒壊した。絶え間なく続く地震により、被災地の復興が遅れる可能性がある。(ローマ=山尾有紀恵)


ニュースは こちら


   *     *     *


イタリアの雪崩で生存者計10人に 宿泊客ら約30人(2017.1.20)@朝日新聞デジタル


 イタリア中部ファリンドラのリゾートホテルを18日に襲った雪崩で、救助隊は20日午前(日本時間同日夜)、がれきの下に8人の生存者を発見した。ANSA通信が伝えた。うち2人は子どもだという。19日にも難を逃れた生存者2人が救助されている。

 防災当局によると、事件当時ホテル内には宿泊客や従業員ら約30人がいた。19日に3人の遺体が発見されたと報じられたが、後に2人に修正された。

 雪崩は、18日に伊中部を襲った連続地震に誘発されたとみられている。現地からの映像によると、ホテルの山側は室内に大量の雪やがれきがなだれ込んでいる。救助隊は、残された空間にさらに生存者がいないか確認を急いでいる。

 防災当局によると、伊中部の別の2カ所でも、雪崩に巻き込まれたとみられる2人の遺体が発見された。(ローマ=山尾有紀恵)
朝日新聞社

ニュースは こちら


   *       *       *

2017.1.20 La Repubblicaの記事より:

Valanga (雪崩) su hotel, si scava al gelo(凍てつく寒さ): 4 morti, oltre 25 dispersi (行方不明者) Liveblog

Il soccorritore(救助者): "Io lì per primo, con la rabbia(怒り) di non poter fare nulla"


Il nostro inviato(通信員): "Così è diventato una trappola(罠)" / RepTv "Ho dato allarme, non mi credevano"

Video L'impresa degli alpinisti (登山家) per raggiungere il luogo / Il geologo(地質学者): "Zona non a rischio" (危険のないゾーン)

Si indaga(調査する) per omicidio colposo(過失致死). Due persone salvate(2名救出): "Lì sotto ci sono i miei figli". Sindaco: "Speranze ridotte" (望みは少ない)

Videoscheda La ricostruzione della tragedia(悲劇) ora per ora · Video La strada per l'hotel tra muri di neve alti 2 metri(2メートルもの雪の壁)

dal nostro inviato CORRADO ZUNINO e di ALBERTO CUSTODERO e GIOVANNI GAGLIARDI

ニュースは こちら


救出の映像は こちら


地震 雪山 雪崩 夜の闇に 積もる雪...悪条件が重なったのですね...心よりお見舞い申し上げます

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