サルデーニャのコンサート「Galanìas」に行きラウネッダスを聞いてきました(2018.10.11)@イタリア文化会館アニェッリホール
ひさびさに訪れたイタリア文化会館 アニェッリホールは満席となり コンサートの最後には聴衆と演奏者がひとつになった 素朴で心温まるサルデーニャの「テアトロ・アクトレス・アリドス(Teatro Actores Alidos)」のコンサートGalanìasで サルデーニャの心をたっぷりと味わってきました:
サルデーニャ語で「美」や「貴重さ」を意味するGalanìas(ガラニアス)がタイトルのこの公演は 歌 踊り 楽器演奏 そして映像上映から成っています
中心は女性5人組のポリフォニー・コーラスです
サルデーニャには子守歌をはじめ 宗教儀式や農作業 そのほか生活のさまざまな場面で 歌を歌う慣習があります
この公演では サルデーニャの伝統的な歌を独自にアレンジした作品を 伝統楽器ラウネッダスの演奏とともに披露します
と 紹介文にあるこのコーラスですが 歌詞はすべてサルデーニャ語で 字幕が日本語とイタリア語で映し出されます ポリフォニー・コーラスとは 複数の独立した声部(パート)からなる音楽のことです
そしてラウネッダス(launeddas)を久々に聞きました!!
2本の笛を口に含み 2つの異なる音色を演じるのは今回が初めてです
頬が膨らむのですが 長年の訓練を必要とする サルデーニャの民族楽器です
演奏者のOrlando氏の服も サルデーニャの民族衣装です
ラウネッダス: 3本の管のうち短いものは高い音 長い2本の管は高い音が出ますが 頬に空気をためて3本の笛を 息継ぎなしで吹き続ける循環呼吸奏法(fiatto continuo)という特殊技術なのですが これは演奏者によると「小さい頃から何十年も習ってきた」技術なのです (バグパイプの袋に空気をためますが こちらは頬の中にためるわけですね)
この時の演奏は こちら
また アイヌのムックリという口の中で振動させて演奏する「口琴」に似た楽器 trunfa その他にもtriangulu, sulittu なども初めて聞きました
アイヌのムックリと似ている楽器がサルデーニャにあるなんて知りませんでした!
春の種まきの時に歌う歌では かごを揺らしながら歌い 最後には なんとそのかごの中の穀物の種を パーッと観客席に投げるパフォーマンスにビックリ!!
他にも 太鼓を叩いたり(チラシの写真) コーヒーミルやすりこ木等で様々な生活の音を出したり 子守歌 幼い子どもの葬式の歌 結婚の歌 生活や儀式の中に溶け込んださまざまな歌や演奏を 時には昔の映像を映しながら披露していただきました
マモイアーダの黒い ちょっと怖いお面も出てきました そして小人が演奏者に近づいて 最後はおどけて拍手をするさまを コーラスの女性たちがにこにこ見ているのです ほんとに楽しんでいるんだなぁって感じて 私も嬉しかったです
そしてラストは 聴衆と一緒になって楽しい歌を歌いました リフレインのところは簡単で歌っていて楽しく 歌を歌ったのはひさびさだなぁ...と 心の鎧が取れた気がしました
鳴りやまぬ拍手のあと アンコールを経て 一人ひとりの紹介とともにコンサートは無事終了し "Actores Alidos"のCDを買って帰りました
← 「Galanìas」のCDを買いました♡
皆さん感動されてて多くの方が なかなか手に入らないこのCDを買っていました 私も久々にサルデーニャの音楽を堪能できて 本当に行ってよかったです
イタリア文化会館ではサルデーニャの演奏が時々行われますが とても心温まるのです サルデーニャの人って 何人か知っていますが 自然の中に包まれて育ってきたからか おおらかで心優しい人が多いのですよね
この日は秋学期最初の週で 元のクラスメートたちにも久々に会えました♡
Galanìas は こちら
素晴らしいコンサートを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます
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