「やがて来たる者へ(L'uomo che verrà)」を観ました@イタリア映画祭2021オンライン上映第2部(2021.6.17~7.18)
観ている途中で この作品を私は2013年のイタリア文化会館で行われたEUフィルムデーズで観たことを思い出しました
ラスト近くの衝撃的なシーンを 覚えていたからです
この作品は マルサボットの虐殺(Strage di Marzabotto)という 700人以上の村人たちやパルチザンが ドイツ軍に虐殺されたという史実に基づき創られたものです 見るのもつらいシーンも多くありましたが...
いつもはオンラインで2回は見ていますが この作品はつらくて1回だけ...
方言が主で ドイツ語部分には字幕もなく 言葉の通じない不安が伝わってきました
8才の少女の眼を通して見た戦争と虐殺...
やがて来たる者へ
[2009年/117分]原題:L'uomo che verrà
監督:ジョルジョ・ディリッティ
出演:アルバ・ロルヴァケル、マヤ・サンサ
1943年冬。イタリアのボローニャに程近い山村 モンテソーレ(Monte Sole)
両親や親戚と暮らす8歳のマルティーナは 貧しい農家の一人娘
生まれたばかりの弟を亡くして以来 口をきかない
ある日母のレナはふたたび妊娠し マルティーナと家族は新しい子の誕生を待ち望む
しかし 静かな村にも戦争の影は近づき 貧しい農民の父は地主に言われるがままドイツ軍を受け入れ
若者たちはひそかにパルチザンとして抵抗する
幼いマルティーナの目にはどちらが敵で どちらが味方かよくわからない
両者の緊張が高まる中 レナは出産するが パルチザンの存在を知ったドイツ軍は
その翌日 1943年9月29日の夜 ついに大量殺戮を開始する……
エンドロールには 虐殺の犠牲になった人々に捧げる言葉があり 胸をうたれました