「イタリアの魅力を発見 - 歴史、文化、芸術を巡る旅 ALLA SCOPERTA DELLE MERAVIGLIE D'ITALIA - ラヴェンナ- モザイクの街」のセミナーに参加しました-第1回後半(2021.5.22)@リンガビーバ・イタリア語教室
その1前半に引き続き 後半です:
第1回 : ガッラ・プラチディア霊廟(前半)、ネオニアーノ洗礼堂、アルチヴェスコヴィーレ礼拝堂、テオドリクス帝霊廟など(後半)
第2回 : アリアーニ洗礼堂、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂、 サン・ヴィターレ聖堂、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂など
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4. ネオニアーノ洗礼堂(il Battistero Neoniano)
当時のテオドリクス王によって保護されていたアリウス派異端(eresia ariana)と区別するために 正教派洗礼堂(Battistero degli Ortodossi)とも呼ばれていました
司教ウルスス(Orso)が アリウス派と対立していたアナスタシウス派(anastasi)のために造り始め 次代の司教ネオン(Neone)によって クーポラが造られました
地盤沈下で3メートルほど沈んでいたそうです 開かないアーチ状の窓(arcatelle cieche)があります
煉瓦(mattone)造りの建物は8角形(ottagono)で 永遠の命のシンボルです 8という数字は 世界を7日間で作ったあとの復活(resurrezione)の日で 正方形の中に8角形を入れると四隅に4つの正三角形(triangoli equilateri)ができますが それは三位一体(Trinità)の完璧さのしるしなのですね
ローマのテルメの面影を残す部分もあります 柱頭(capitello)とアーチのカーブの間に 逆さのピラミッド状の副柱頭(pulvino)が挟まれており アーチ状の開口部(arcata)を軽減しています
クーポラ中央にあるメダリオン(medaglione)には キリストの洗礼(Battesimo di Cristo)のモザイク画があり最大の見どころです 洗礼者ヨハネ(San Giovanni Battista)によって洗礼を受けるキリストが描かれ ヨルダン川(fiume Giordano)を擬人化した老人も描かれており 空は青ではなく 神性のシンボルである光を表す金です 一部モザイクが落ちてフレスコ画になっているとのこと
メダリオンのキリストを取り囲むように 放射状に12使徒(dodici apostoli)が描かれており こちらの背景は青です
← 中央にキリストの洗礼 まわりは12使徒が描かれています
旧約聖書の預言者のレリーフもあり ここに描かれているからっぽの王座 (etimasia vuota) は 最後の審判(Giudizio Universale)のために用意された玉座なのだそうです
中心には大きな8角形の洗礼用の水槽(vasca)があり ひとつの大理石でできた読経台(ambone)にはレリーフが施されています
- テオドリクス帝霊廟(il Mausoleo di Teodorico)
東ゴート王国(Ostrogoti)の創始者 テオドリクス大王(Todorico il Grande)の霊廟で アリウス派の建造物として極めて貴重です
テオドリクスは幼いころ東ゴート王国と東ローマ帝国の人質(ostaggio)としてコンスタンティノープルに送られていました テオドリック自身はアリウス派でしたがカトリック教徒にも寛容でした
街の城壁と潟(raguna)の間 海のそばに自分の霊廟(mausoleo)を作りました
地盤沈下のため3,5mも下にありますが 当時は街にそそり立っていたそうです
← 11メートルもの1枚岩の切り石のクーポが乗っています
大理石に似たイストリア産の石灰岩(pietra Aurisina)の切り石による組積構造で 直径約11mのクーポラは なんと一枚岩(unico blocco)でできています
厚さは1メートル 230トンもあり どうやって運んだのでしょうか? トリエステ港からクラッセ港(porto di Classe)に運ばれてからひきずられ ロープで持ち上げられて 上から降ろして乗せたそうです
2層構造で 内部には紫斑石(porfido rosso)の石棺が残っており テオドリクスの遺体が埋葬されていたと考えられていますが 異端者の墓であるとして遺体は取り除かれ 1913年に戻されたとのこと
東ゴートのスタイルで建てられたため モザイクはありません
霊廟の地下室は洪水のために長いこと埋没していましたが 1918~19年にかけて発掘調査が行われました
6. アルチヴェスコヴィーレ礼拝堂/大司教館礼拝堂(la Cappella Arcivescovile)
ギリシア十字型のアルチヴェスコヴィーレ礼拝堂(又は大司教館礼拝堂)は 4~5世紀前半に 司教ペトルス2世(Pietro Ⅱ)によって司教宮殿(Palazzo Archivescovile)の一階に建設された テオドリクス王の時代の唯一の正教会(ortodosso)のモニュメントです
建設当初は司教ペトルスのプライベートの礼拝堂でしたが 首都がコンスタンティノープルに移った後は キリストの弟子の聖アンドレア(Sant’Andrea)に捧げられました
内部には大理石の装飾や美しいモザイクが残っていますが 中でも 四角い枠の中に 青い地に金の文字でラテン語で刻まれた20のヘクサメトロン(esametri)が見事です
半円形のヴォールト(volta a botte)には 天井には金の地に 白い百合や小鳥たちが描かれ 地上のパラダイスを表しています
また 異教に打ち勝ったという意味でライオンと蛇を服従させた 初期キリスト教(paleocristiana)時代のキリストが描かれています ローマの兵士のいで立ちで 長い十字架と開かれた福音書を持っています
← ライオンと蛇を服従させたキリスト像
ヴォールトには 4人の大天使(4 arcangeli)が 中心にある アルファとオメガを表すキリストのモノグラム(monogramma)を支えています 羽の生えたテトラモルフォ(Tetramorfo)もありますね
みっちり2時間の充実したセミナーでした!! 世界遺産検定の時のことも思い出しました
8つも構成遺産があるので 頭の中でごちゃごちゃになりそう(笑)
2回目のセミナーは 実は西検4級の直前なので迷いましたが しっかり準備して両方頑張ります!(^^)!
セミナーは こちら
いつもこの学校の自宅学習の練習問題をやっています♪
素晴らしいセミナーを開催してくださいましたリンガビーバ・イタリア語教室様に 心よりお礼申し上げます
写真は ガッラ・プラチディア霊廟