『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』に行ってきました(2024.4.12)@パナソニック汐留美術館
『 テルマエ展』にようやく行ってきました!
汐留と新橋の近くにあるパナソニック汐留美術館は 上野に比べて割と小さくて チケットもあまり高くないし 人も少なめでゆっくり観られて お土産も買えました💕 ずうっと観ていたかったです😊
今回は 私も訪ねたことのある「ナポリ国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale di napoli)」から《恥じらいのヴィーナス》(Statue of Venus) や《アポロとニンフへの奉納浮彫》など 30点以上が来日しています!
この博物館には50万点が所蔵され 5万点が常設展示されているそうです😲 私も行った時は半日かかりました~🖼
まずは 入場前にビデオを観ました📺
床下暖房(ヒュポカウストゥム/hypocaustum)もあり 3メートルもあるヘラクレス像が飾られ ヴィーナスも多く描かれ クラウディウス水道から水をひいてきたり 5千ヘクタールもの森林から火を起こしたのだそうです
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- 序章 テルマエ/古代都市ローマと公共浴場
*高校の美術室に必ずといっていい程 その彫像が置いてあるアグリッパ💕
(チラシの写真は カラカラ帝です ひげのある皇帝は少なかった)
大規模なテルマエの運営には 水道の管理・維持に加え 大量の燃料と奴隷を必要としました。そのため古代ローマの風呂文化は、中世には消え去ってしまいました。
ギリシャ語で「熱」を意味する「テルモス」が テルマエの語源とのこと
第1章 古代ローマ都市のくらし
古代ローマ人は、古くは質実剛健を旨とし、農業こそが富の正しい源であると考えていました。しかし、地中海に勢力を拡大して圧倒的な富を手に入れると、その生活も変容していきます。
帝政初期には、ごく一部の特権階級と「大衆」の格差はかつてないほどに広がりました。皇帝たちは大衆の不満を解消すべく、食糧の施与や、剣闘士試合、演劇を含む見世物など娯楽の提供という施策をおこないました。
テルマエも大衆からの人気獲得に大いに役立ちました。庶民たちのくらしは特別な日の見世物と、毎日の仕事の後のテルマエによって彩られていました。
古代ローマの市民たちは 水道や台所もなく 居酒屋に食べに行ったりしていました 最近発掘されていますね😊
第2章 古代ローマの浴場
公共浴場のルーツには、自然の温泉のほかに、古代ギリシャの運動施設の水風呂や、医神の神域の入浴施設がありました。
ですがそれを大衆の娯楽のために、驚くほどの規模へと発展させたのは古代ローマ人でした。
ギリシャでは若者たちは肌に油を塗り、全裸で運動したため、運動後にはストリギリス(肌かき器)で汚れを落とし、水で身体を洗う必要がありました。
ギリシャでは女性の入浴の場は自宅に限られていましたが、ローマでは女性もテルマエに通うことができました。
水や湯をふんだんに使用するテルマエは、水道をはじめとする高い建築・土木技術に支えられていました。
ストリギリス(肌かき器) ← 痛そう~😢
また 温泉のあとは 朗読会や図書館などもあり 階層を越えた市民交流の場でもあったのですね
混浴はなく 午前は女性 午後は男性と分けるところもあったそうです
また 古代ギリシャのギュムナジウム(運動施設)も ルーツの一つだったそうです
当時使われていた 水道のバルブや ライオン頭部の形をした吐水口も興味深かったです😲
第3章 テルマエと美術
テルマエは、大衆が美術品を間近に見ることができる場でもありました。床には水に強いモザイクが敷かれ、1〜2世紀には白黒モザイク、それ以降は多彩モザイクが好まれました。
ローマの大規模なテルマエには数多くの大理石彫刻も飾られました。皇帝や浴場の建設者の肖像のほかに、神々の像や古代ギリシャの有名作品のコピーが、壁面のニッチや円柱の間の台座の上に並びました。
浴場のルーツのひとつであるギュムナシウム(運動施設)にちなんだアスリート像や、それを守護するヘラクレスの彫像など、浴場にふさわしい主題が選択されました。
ヴィーナスの絵や像 ヘラクレスの像もたくさんありました
第4章 日本の入浴文化
本展の最後の章では、国内に残される地方色豊かな温泉文化にも触れながら、日本のお風呂の歴史を概観します。
日本において入浴の習慣が定着したのは江戸時代、家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒もの公衆浴場が存在しています。温泉地へ旅することや近年のサウナブームも、日本人がお風呂好きな民族であることに起因するのでしょう。
『テルマエ・ロマエ』の主人公・ルシウスが、浴場を通して日本とローマを往復したように、古代ローマと日本のそれぞれの入浴文化を体感ください。
日本の銭湯の模型展示
最後の章は日本です
日本書紀には 最初の温泉の記述が残っていること 仏教による入浴の功徳 穢(けが)れ意識に起因して温泉が発達したこと そして江戸時代に入って入浴の習慣が定着し 1591年に初めての銭湯ができたことなどが 貴重で今日深い展示とともに紹介されていました
クリアファイルをお土産に😊
『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』展(2024.4.6~6.9) は こちら
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