フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

孤独について

2020年07月04日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

新潟の友人が、東京に1人で遊びに来たことがある。

それで渋谷を歩いてるとき、今までに感じたことのない孤独感を味わったそうだ。

沢山の人が歩いているが、誰一人俺のことを知らないんだな、と思ったそうだ。

なるほど、群衆の中の孤独だ。

僕はそれについてはあんまりピンとこなかった。

東京に住んでいて、そういうことに慣れているし、もしかしたら、そういう孤独には強いのかも知れない。

少なくとも僕の孤独感とは違う。

僕には僕の孤独がある。

ちょっと深夜の遅い時間にブログを書いているから、やばいかな。変な方向にいきそう。

まあいいか、たまには。

僕はたくさんの人を好きになることはない。しかし、限定された少数の人を深く愛してしまう傾向にある。

そして逆説的だが、どれだけその人を愛していたかは、その人を失ったときにわかる。

僕はその失った時の悲しみに耐えられないようだ。

そのときに深い孤独感を感じる。

顔では笑っていられるし、冗談も言える。普通に生活していられる。

しかし、心の中は空っぽの真っ暗闇だ。

どうして、人生でそういうことが起きるのだろうかと思う。

そして、これから先も起こるだろう。

想像してください。

窓のない鉄でできた大きな真四角の部屋を。

その大きな部屋に、1人で閉じ込められている。

光は一切ない。音もしない。ただの暗闇だ。

何にも見えず、手探りで、何かを探している。しかし、何も見つからない。

自分が何を探しているのかすら分からない。

そして、この部屋は、僕の魂を凍りつかせる。

魂が凍りつくと、感情は消えさり、二度と人を愛することはできない。

僕は、その中で最善を尽くしている。少なくとも、負けないつもりで戦っている。

だが、もうそろそろ終わりだ。もう力尽きた。僕は戦いに破れてしまった。

ほとんど魂は凍りついている。もう、魂が死ぬときが来たようだ。

そのとき、天井からまっすぐ一筋の光が差す。

僕はゆっくり顔をあげて、光の方に体を向ける。

両手を広げて、その光を浴びる。光は、ほのかに温かい。

その温かさが、凍りつきそうになっていた僕の魂をゆっくりと溶かしていく。

溶けた魂は、僕のまぶたから、ゆっくり溢れ出る。

そのとき、僕はこの光の意味を知る。

それは、僕にもう一回立ち上がる勇気を与えてくれた、あなたの愛だ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする