フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

考えるより、行動しよう

2020年07月05日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

Think clearly という本がある。

この本は、最新の学術研究をもとに、良い人生を送るための思考方法を扱った本だ。

なかなか面白いし、ためになる。

最初の章に「考えるより、行動しよう」という項目がある。

文章がどんどん書けるようになるための秘訣は?と著者は問う。

アイディアは、考えているときではなく、書いている最中に浮かぶのだ、だから、とにかく書き始めろ、と著者は答える。

著者いわく、この法則は人間が行うありとあらゆる領域の活動に当てはまるそうだ。


僕は、何を書くか、おおよそ決めて、書き始める。

しかし、何かがハッとひらめいて、まったく違う内容になることが多い。

だから、前半と後半が微妙にちがう内容になっている時がある。

たしかに、アイディアは、書いている最中に浮かぶ。

そして、適当に思いついた内容のほうが、意外と面白かったりする。

そういう意味では著者の言うことは当たっていますね。


じゃあ、たとえば、「ニヤリとする言葉」という本を、たった今、取り出しました。

パラパラとめくってみる。

「教授とは、寝ている人に話す人」という言葉がありました。

ハハハ、まったくそんな感じですね。それで、昔のことを思い出しました。

適当に書いてみます。


大学で、すごく印象に残っている授業がある。社会思想の講義だ。

その講義は人気がなく、だれも真剣に話を聞いていない。

教授は学生のことはお構いなしに、どんどん話を進めていく。ほとんど黒板には書かない。

ちょっとオタクっぽいおじいさん先生で、みんなバカにしてた。

だけど、僕はあんなに面白い授業はなかったと思っている。

僕は、一番前の席に座って、教授が話している言葉を、漏らさないように一生懸命ノートに書いた。

授業が終わると、そのノートをきれいに整理して、書き直した。

大学のときに書いたノートで、唯一、今も手元にあるノートだ。

授業を聞きに来ている学生は、僕を入れて3人くらいのときもあった。

学生の中で、目を輝かせて、講義を聞いているのは僕だけだ。

教授とは一回も言葉を交わさなかったが、二人の間に言葉にはできない関係があったと思う。

教授は、僕の存在で、ずいぶん心が温められたに違いない。

学期末試験のとき、教授は長いこと僕の横に立って、僕の書いている答案を読んでいた。

それ以来、教授にはあっていない。

成績は、まあ、Aでした。自慢ではないです。

そう聞こえたら、申し訳ありません。

 

コメント (2)
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