月曜日の朝、連休明けで仕事やりたくないなと思いながら、歩道を自転車でゆっくり進んでいた。
前の方からスマホを見ながら、こっちに歩いてくる若者がいた。二十歳くらいだろうか。
そして、僕と同じ進行方向にお爺さんが歩いていた。七十代後半くらいかな。
あっと思った瞬間に、お爺さんが正面から若者にドンとぶつかった。
たぶん、わざとだ。
若者はスマホを道に落とした。
その場に、一瞬、緊張感が走った。
若者はスマホを拾い上げて、壊れていないかを確認して、お爺さんを睨みつけた。
僕は、すぐに自転車から降りて、「大丈夫ですか?スマホは壊れていませんか?」と若者に言った。
若者は「大丈夫です」と言った。僕はお爺さんの方に向いて、「大丈夫ですか?」と聞いた。
お爺さんは、僕を無視してスタスタと歩いて、前に進んでいった。
若者は、お爺さんを追って、何か文句を言いに行こうとした。
しかし、僕は頭を横に振り、やめたほうがいいという合図をした。
若者は、なかなか冷静で利口な子だった。僕の言うことを聞いて、不毛な争いをやめたようだ。
たしかに、スマホをみながら歩いているのは悪いことだと思う。
しかし、わざとぶつかるのは、ちょっと危ないのではないか。
お爺さんはスマホを見ながら歩いている若者に、キレたんだと思う。目が怒っていたから。
でも、あれはやりすぎですね。まあ、何事もなく無事で良かった。
最近、キレやすい高齢者というワードを目にする。
もちろん、すべての人がそうだとは言わない。しかし、データー上も、その傾向が明らかである。
平成30年の犯罪白書によると、高齢者の傷害・暴行事件が増加しているそうだ。
傷害と暴行は、怒りによって、引き起こされる。
そして、怒りのコントロールは、脳の前頭葉が関係している。
前頭葉は、理性をつかさどる部分で、怒りにブレーキをかける働きがある。
悲しいことだが、40歳をすぎると、だんだん前頭葉が萎縮して、衰えてくるそうだ。
じゃあ、前頭葉の衰えを防止するためにどうすればいいのか?
まず、家事がいいそうです。料理・洗濯・掃除です。
家事は、限られた時間で効率よくやらないといけないから、前頭葉を鍛えるのにいい。
つぎに、おしゃべりです。人と話すことで前頭葉が鍛えられる。
また、ブログを書くのも、論理を組み立てるので前頭葉にいい。
ここから分かることは、主婦はなかなか前頭葉が衰えないということですね。
家事をしなかったり、あんまりしゃべらない男が、問題なわけです。
だから、キレる高齢者は、女ではなく男が断然多いわけです。
分かりました。
頑張って、家事をします。以上。よろしく。