将棋を指さない人は興味がないかも知れませんが、将棋は読みが重要です。
僕なんかのヘボ将棋だと3手先くらいですが、プロだとかなり先まで読む。
そのときに、目の前にある将棋盤の駒を動かすと、反則ですから、頭の中の将棋盤で考えるわけです。
これを、脳内将棋盤といいます。どんなプロでも、脳内将棋盤を持っています。ふつうは。
しかし、藤井聡太棋聖(もう藤井くんなんて簡単には言えなくなった)は、脳内将棋盤がないそうだ。
ちょっとインタビューの内容を抜粋してみますね。
白鳥 棋士はどなたも『脳内将棋盤』を持っておられます。でも藤井先生は、あまり盤面を思い浮かべておられる感じではないと、以前、記事で拝見したのですが。
藤井 「はい」
白鳥 では、対局中はどんな感じで考えらおられるのですか? 棋譜で思考している?
藤井 「ん……それは、自分でもよくわからないというか。んー…………」
白鳥 盤は思い浮かべない?
藤井 「まあ、盤は(対局中は)目の前にあるわけですので」
白鳥 詰将棋を解くときなどはどうです?
藤井 「詰将棋は読みだけなので、盤面を思い浮かべるという感じでは……」
白鳥 えっ? ……私のような素人だと、詰将棋を解くときこそ将棋盤を思い浮かべるというか……むしろ手元に盤駒を置いていないと解けないくらいなんですけど……。
このように、藤井棋聖はどうやら脳内将棋盤を使っていないようだ。
じゃあ、どうやって思考しているんだろうか?
一応、素人ですが、将棋を指すので、将棋とはどういうものなのかは、分かる。
実はですね。何手先かは知りませんが、読むこと自体は、大したことはないんです。
たとえば、5手先を読んだとしますよね。
その時の盤面の状況について、どっちが有利なのか、その形勢判断が出来ないだめなんです。
5手先の場面で、自分が有利だと思えば指すし、不利だと思えばやめる。
でも、人間はコンピューターではないので、形勢判断を間違えます。
だから、読んだ先の形勢判断が重要になります。
でも、脳内に将棋盤がなければ、イメージできないので、形勢判断も難しくなる。
藤井棋聖は、どうやって形勢判断をしてるんでしょうか?
ほんとに謎です。
たぶん、かなり省エネの方法で思考しているんだと思われます。
明らかに、他の人に比べて読みが速いですから。
これは、マジで研究に値することですね。天才の脳の使い方として。