フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

型で思考すること

2020年07月22日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

「ホンモノの思考力 樋口裕一著」という新書をパラッとめくりました。

そこに、フランス人は何を聞かれても、とりあえず自分の意見を言う。口ごもることはないと書いてありました。

とりあえず意見を言うために、大事なことがあります。

それは、論理的な型を使うことです。

フランス人はその論理的な型を用いて知的に話をするそうです。

そうすれば、あんまり深く考えていないことでも、論理的に破綻しない。

まあ抽象的な話をしても面白くないので、いきなり具体的にいきましょう。

たとえば、こういう型です。

1、私は~考える

2、たしかに~  しかし~ (反対意見に配慮し反論する)

3、根拠

4、結論


何か文を作ってみましょう。レジ袋有料化についての意見です。


1、私は、レジ袋は無料がいいと思っています。

2、たしかに、有料化すると、みんながレジ袋を使わなくなり海洋ゴミが減るでしょう。そして、環境は良くなるかも知れません。
しかし、もともと日本の出す海洋ゴミは少なく(ほとんど中国)、有料化しても効果はないと言われています。

3、むしろ、有料化は実質的に増税と同じだし、環境を良くするのにそれほど効果がない。

4、だから、私はレジ袋は無料が良いと思っています。


1、私はレジ袋有料化には賛成です。

2、たしかに、エコバックを持ってないと、出費が増えます。しかし、エコバックを持ち歩けばいいだけの話です。

3、むしろ有料化は、石油資源の消費を抑制できますし、ごみ処理コストも削減できます。

4、だから、私はレジ袋有料化に賛成します。


こんな感じで、論理の型を使えば、どっちの立場からも、もっともらしい意見が作れます。

簡単に作れる割には、頭がよく見えますよね。


逆に、頭が悪く見える会話の例があげられていました。

1、道徳的な説教ばかりする。

2、具体性のない理想論をぶつ。

3、少ない情報で決めつける。

4、他人の考えを鵜呑みにする。

これらに共通していることは、思考停止していることですね。

抽象的な話をしても問題は解決しません。

たとえば、旦那さんが浮気をしています。単に「不倫は悪いことだ」といくら言っても問題は解決しません。

これ以上浮気するならどうなるか理由をつけて説得する。離婚する、慰謝料請求する、などなど。

どうせ説得するなら理路整然とするのがいいんですよね。

それでも、説得はできないかもしれませんが、問題点ははっきりします。

まあ、僕も具体性のない理想論を言ったり、少ない情報で決めつけたりするので、気をつけたいですね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする