こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

苦渋の選択

2008年11月19日 04時36分03秒 | Weblog
 日付が変わった火曜日の深夜、いつも通りに玉川島屋へ納品へ行ったのだが、その日は、いつもの納品と、大きく違うことが一つあった。
丁度新米時期のため、売り場にあった古米を、新米と入れ替えるために返品することはよくあることなのだが、納品したばかりの新米を返品する日となっていたのだ。

 返品する銘柄米は「北海道きらら397」と「北海道おぼろづき」
昨年の今時期だったら、「北海道畦畔かおるななつぼし」と同様に、「北海道きらら397」は人気銘柄米だったため、売り場に並べれば、閉店を待たずに完売していた。
しかし、産地がしでかしたスーパーでの販売戦略の失敗の影響を、まともに受けてしまった事で、自分が心血を注いで実行していた「北海道プロジェクト」が崩壊してしまった結果、自分の店では、北海道米に勢いが無くなってしまったのだ。

 玉川島屋店だけでも、毎日90kg以上は売れていた「北海道畦畔かおるななつぼし」は、1/3程度まで落ち込み、試食販売をしたにも関わらず、「北海道きらら397」は、納品してから1袋も売れなくて、「北海道おぼろづき」についても、たった6袋売れただけという、散々な結果となってしまったのだ。

 こんな実績では、場所代が高い玉川島屋で扱い続けることは不可能なため、売り場に並べてから、まだ1ヶ月も経っていないのだが、返品することにしたのだ。
 今、売り場から無くなるということは、その銘柄米にとっては「死」を意味するほどの、大きなダメージとなってしまうのだが、この現実を作ってしまったのは産地なのだから、仕方が無いと思うしかないだろう。
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全銘柄米がようやく揃う

2008年11月19日 04時05分45秒 | Weblog
 なんだかんだと、新米入荷が遅れてしまっていて、いまだに届かない地区があったりしていたのだが、今週末にはそれらの地区も入荷することとなったため、これで全銘柄米が入荷することとなった。
 もっとも、最初の計画段階では、もう数銘柄は入荷する予定だったのだが、結局は入荷してこないようなので、それらについては、完全に計画から外すことにして、入荷してきた銘柄米と、これからでも入荷できる予定の銘柄米だけで、新しく計画を組み直すことにしたのだ。

 これから交渉する銘柄米は、今まで地域指定していなかった「新潟コシヒカリ」と、「栃木コシヒカリ」で、この2銘柄米については、年内にも地域指定出来ればと考えている。
諦めた銘柄米は、「北海道ふっくりんこ」と「北海道おぼろづき」などの数銘柄米となる。

 日に日に、消費地では景気が悪くなっていっているため、少しでも早く、現実に合った計画に修正しなければならないので、動ける物は早急に動かし、動かない物については、思い切って見切る必要があると考えたのだ。
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