こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

新潟から佐渡を切り離しての販売計画

2008年11月15日 10時17分49秒 | Weblog
 新潟県がお米の価格を下げて販売する可能性が、かなり高くなってきた。
それも、「年内中は、お歳暮等の関係があるので、魚沼産だけは価格を維持し、その他の地域のお米の価格を下げて販売する」という、安易に考え方のようだ。

 ハッキリ言って、消費者を馬鹿にしている考え方だと思う。
基本価格が下がってしまえば、いくら新潟米といえども、安売り米・お買い得米となってしまうことは明らか。
既に安売り産地となってしまっている、秋田県・山形県・北海道・千葉県などと肩を並べるということだ。
 魚沼産だからといっても、所詮新潟県の中の魚沼産なのだから、お歳暮で使ってくれるのかも疑問が出るし、安売り産地のお米を贈るというのは、誰でも、「えー。安売りしている産地のお米?」と言われてしまうのが怖いので、ある程度の勇気が必要となる。

 こんな愚かなことを、今まさに産地は、真面目に真剣に検討しているのかと思うと、「新潟米は、もう復活できないな」と思えてしょうがない。

 自分としては、新潟米が安売り米になってしまっても、特に問題は無いのだが、唯一困ってしまうのが、今年から始めている「山古志村コシヒカリ」と佐渡の「朱鷺と暮らす郷」である。
この貴重な2銘柄については、何が何でもブランドを守り、成長させ続けなければならない。
しかし、新潟米は安売り米となってしまうと、この2銘柄のポジション・価格がおかしくなってしまう。

 栽培方法も違うし、生産数量も大きく違うので、新潟米の安売りを気にしなくても良いのかもしれないが、無傷でいられるという保証は無い。
そうならないようにするためには、山古志村は「山古志村」で、佐渡は「佐渡」として、新潟米であって「新潟米」ではないというように、新潟米の中から外して、独立させて販売するほうが、この2銘柄は生き生きとするのではと思っている。

 まだ、新潟米が安売りになるのかについては、決定ではないようなのだが、決定されたとなったら、店の看板も「新潟」ではなく、「山古志」「佐渡」と替えようと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする