先ほどまで、なんと4時間。
北海道JA新すながわとホクレンと、情報交換していた。
「飲み会でないの?」と、普通なら思うだろう。
確かに、飲んでいるし、食べている。
しかし本当に、本音と本音の打ち合わせである。
このごろ、自分は、北海道米のことを書かなくなった。
産地としては、自分が実際に北海道米について、どう考えているのか。
JA新すながわについて、何を考えているのか。
中空知エコ米生産共和国の在り方について、どう思っているのか。
という確認もしたかっただろうし。
しかし実際に合って、JA新すながわは、相当驚いたのではないだろうか。
沈黙している自分なのだから、既にやる気が失せていると思っていたかもしれない。
しかし目の前にいた自分は、爪と牙を、鋭く長く尖らせていたのだから。
それも、産地を守るためではなく、引き裂くためにのみ、鋭利に尖らせていたのだから。
今の自分は、各産地でブランド化を始めた時の、産地を守りたいという思いからくる、厳しさや怖さはない。
当然、優しさや温かさはない。
自分と長い付き合いの産地なら、今の自分は、数倍怖いと感じていると思う。
暖かさはない。
ひたすら冷静沈着。
白黒だけを求める。
グレーは拒絶する。
タイムラグを許さない。
失速を認めない。
出る言葉は
生きたいの生きたくないの?
3年後は見えているの?
5年後は想像できているの?
切り捨てるのなら切り捨てろ。
そんな考えが通用すると思うの?
東京を甘く考えるんじゃない。
「何を偉そうに」と思う生産者もいるだろう。
当然である。
ほとんど暴言なのだから。
でも冷静に考えれば解るはずた。
全ての生産者が生き残れる確率は0%である。
技術がある生産者のタイムリミットは、長くて10年だろう。
後継者を育てる時間は、既に足りない。
30年問題、TPP、EPA。
日本の農業は、これからプラスになることは無い。
日本の食は、日々しぼんで行き、増えていくことは無い。
ひたすら破滅へと、真っすぐに進んでいくだけだと思う。
その中で、どうやって生き残っていくのか?
本当に生き残りたいと思っているのが伝わる産地なら、自分たち米屋は、全面的に産地のために行動することだろう。
しかし、そうではない考え方の産地であるのなら、これからの自分たち米屋にとっては、たぶん必要がない産地という事になるだろう。
消費拡大していく可能性が無いのであれば、今ある全ての産地は必要ではない。
邪魔な産地は、引き裂かなければならないと思う。