雪の残る8日、今年最初のNVR養成講座である。午前中は、「観察会の企画」についての講義である。冒頭、「ロゼット」について、説明がある。初めて聞く言葉だが大切な芽を守るのがロゼットらしい。草花は、地面すれすれに芽がでて、茎がほとんど伸びないままそこに葉が何枚も出てロゼット(バラの花のような模様)の形になるという。この葉の出方 には一定の決まりがあってお互いに重なりあわないように出て放射状の奇麗な模様を作ると言うので実際に森にでてロゼットを確認する。さて、観察会の企画の説明の中で、驚いたことがあった。大人が、鶏を描いたという絵が紹介されたが「ニワトリ」が4本足とは・・・。考えられる要因は、子供の頃、「自然」の中で生活しなかった結果なのだというがちょっと首を傾げたくなる。子供の頃は、どこの家でも鶏を飼っていて世話をしていたのだか今では、鶏の鳴き声を聞くことすらなくなった。「一年の計は元旦にあり、一日の計は鶏鳴にあり、一生の計は幼少にあり」という教わってきた親父の姿が思い浮かぶ。
午後は、「里山」についの講義で、栗東自然の森の近くの里山の現状を観察に行く。池や田畑も手入れされることもなく荒れていて「昔の里山」遠くなり、という感じであった。生産性だけを考える時代から「環境保全」を考える時期に来ているという先生の言葉が何故かむなしく響くように聞こえてきた。自然を取り戻さないと人類の未来が・・・。