27日(日)、人権まちづくり会議が主催する「石部学区住民のつどい」に参加した。
1.ふるさとの歴史と今むかし
①ビデオ鑑賞「ほとけの里 長寿寺と常楽寺」
②映画鑑賞「村の婦人学級」
放映されたビデオとは直接関係ないが長寿寺と常楽寺は、湖南市1周年記念として善水寺とともに「湖南三山」として制定して現在売り出し中であることもあって、「湖南三山」のパンフレットを紹介しておきます。(写真をクリックすると拡大されます)
一方、「村の婦人学級」は、昭和32年に撮影されたモノクロフィルムであり、私が中学生の頃の社会環境でありその頃を懐かしく甦らしてくれた。リヤカーや足踏み脱穀機を使っての家族全員で働く農家、火鉢を囲んで一家団欒の姿があり、知らず知らずのうちに家庭内のコミュニケーションが形成されていたはずだ。今や、お手伝いの場もなく、個室を与えられた現在の環境と比べたら果たしてどちらがよいのか?、と考えさせられる。経済的には豊かになったけれど心の面で失ったことの方が大きさいのではないだろううか。
2.講演 「ふるさとの歴史を語る」 正念寺(乾 憲雄 氏)
住職さんであり、俳句の撰者ということもあってなかなかに話術に優れた興味深い講演であった。簡単に要約すると、「先人から学んだ良きことを、後世に引き継いでいこう」ということだ。最近、夜空をみたことりますか? 野原を歩いたことありますか? 会場に向かって矢継ぎ早の質問だ。テレビから離れた時間をを作りませんか、という。大人と子供たちとが一緒になって、もっともっと自然界と触れあって色んな素晴らしさを知り、語り合いましょう、との提案だ。こうすることで、語り草となって後世に引き継がれると言うのだ。最近の青少年の事件にも触れられて、「大人が病んでいるのですよ」、という。大人が病んでいて子供が健全なはずがないということを暗に示唆されたのだろう。日頃、感じていることだけに大人が積極的に環境作りをしなければならないことに結論づけられよう。