一週間後、尼崎の市民講座「みんなのサマーセミナー」で大阪弁について、言語学的に説明すると、と題して話します。午前9時30分から10時20分まで、尼崎市立双星高等学校が会場です。以下案内文です。
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§ 市民講座「大阪弁を言語学的に説明すると」
催し名: 尼崎「みんなのサマーセミナー」
日時: 2018年8月4日(土)、午前9時30分―10時20分
場所: 尼崎市立双星高等学校、325室
(JR塚口駅から徒歩15分、阪急園田駅から17分)
講師: 沼野治郎 76歳
旧大阪外国語大学中国語科卒
米ユタ州、ブリガムヤング大学言語学修士
徳山大学(山口県)、広島国際学院大学で英語教員
(山口大学、広島大学、メリーランド大学岩国センター[日本語]で非常勤)
中国黒龍江省ハルピンの黒龍江外国語学院で日本語講師
論文
「漢語における促音の生成音韻論による説明」
「周南方言の音韻的説明」
講義概要: 大阪弁(or 近畿方言、関西方言)に特有なものを選んで、その語源ないし元の形を文献から求め、現代に至る変化、特に音声面の変化を追う。言語学の面から分析・説明を試みた。大阪弁の素 性の一端が解り、印象が変わると思う。
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同じ時間に30以上の講座があり、土日に300もの講座が予定されていますから、小生の硬めの内容では出席者一桁か、場合によっては0人(司会者1名は来るとのこと)の可能性もあります。結果次第で報告しないこともあります。笑。
[続、結果報告] 2018.08.06更新
まず、私が担当の「大阪弁を言語学的に説明すると」のクラスに15名の出席があり、関心を持つ方々がいることと、関心の高さ(聞く人々のレベルの高さ)を感じ、快い緊張を覚えました。中でも稲村和美尼崎市長がおられたことは大変光栄であり、古文担当の高校教諭がいて積極的に発言されたことも大変有難いことでした。(後で尼崎ワードの会員が友情(?)出席してくださったこともわかり嬉しいことでした。このサマセミの実行委員長原田明は尼崎ワード会員。)
いくつかの大阪弁特有の表現を取り上げ、元の形はどうだったのか、そしてどのような音声変化の過程をへて今日の表現になったのかを紹介しました。「なんでやねん」の「ねん」は「のや→ねや→ねー→ねん」と変化してきた、否定表現「‥へん」は「行きはせぬ→行きゃせん→行かへん」、そして「・・してはる」の「はる」は「なさる→なはる→はる」
と変わったと考えられるなど。ここで「せん>へん」「なさる>なはる」は[s]>[h]の変化(弱化、開口、発声位置が奥へ移る)が見られることを説明しました。
そのほか語彙の問題(「なおす」、「さら」など)を二三、最後になかなか隠しおおせない高さアクセントの問題を取り上げました。例、「あの橋の端を走って箸を買うてきて!」大阪弁では橋↘、端→、箸↗。
私としては、時間と聴衆の関心に合わせて、大変楽しく担当できたと思っています。ただ、アンケートではもう少し例を多く出してほしかった、異説の紹介は歯切れが悪いなど、厳しい声も頂戴しました。また、大阪弁について「誇りを感じる」というより「やはり方言であり、おかしいと思う」と答えた人が目立ち、意外に感じたことでした。
なお、この尼崎・民主導の催しに大変大勢の市民、高校生が集まり、熱気を感じて驚きまた頼もしく思いました。
でも残念ながら、仕事で行けません。
会場になる、市立双星高校って聞いたことが無かったので、気になりました。尼東と尼産が一緒になったんですね。
団塊の世代に次々と新設された学校が、今はどんどんなくなっていくのは、時の流れを感じます。
尼東も新設時には確か県立でした、それが市立になり、更に統合・・・。
我が母校も、無くなってますしね。
すみません、関係ない書き込みで。
講演客の入りが良いように祈ってます。
プレゼンの配布物ができあがりましたが、調べれば調べるほどまだ分かっていないことが出てきます。それでも楽しく、分かりやすい形で発表できればと思っています。(出席者が少なくても大丈夫、覚悟はできています。)
大阪弁と言っても、地域によって多少違うようですね。
裏事情の一端をご自身の経験から伝えていただき、有難うございます。参考にさせていただきます。
あの教会では何でもサタンサタン、呪い呪い。恐怖な気持ちにさせて――仏壇を捨てろ、サタンだ云々。
私は料理を寄付しているコリアン教会に時々行きました。
サタンだ呪いだ、そんな話はあまりしませんよ。聖書中心です。
件の教会は外部の人にはニコニコ顔します、すでにクリスチャンになった人に来てほしいのです。人寄せと献金のために。
実は自分はその後、末日のバプテスマ受けています。
それは内緒だからコリアン教会にはもう行かなくなる。コリアン教会には必ずスパイと監視人が礼拝席にいますから。
モルモンにもいますけど…すぐにわかります。
長々と失礼しました。