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まだ十代後半の少年であった時、私は先輩の教会員からクリスマスを Xmas と書くのはよくない、と指導された。よく記憶していないが、X は負のイメージを与える(クロスは十字架を暗示する、日本語ではバツ=ダメを意味する)から、Christmas と書くようにと教わった。(今の私は十字架を負のイメージでとらえていない。)
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その後、ギリシャ語を学んでキリストを Χριστος と書くことを知って、なーんだ単に省略して書いた形なのかと気付いた。X はギリシャ語のアルファベット χ[ chi, カイ] で英語の ch [x / k] に相当する口蓋摩擦音を指すのである。
Karen Stollznow (言語学Ph. D)さんが解説しているとおりである。彼女の説明によるとクリスマスを指すX [chi] を使った省略形は、1551年、 1100年に遡り、キリストを短く表現するのに Xp [Chi Ro] と書かれていたと言う。
また、X は上述のようにクロス(十字架)をも意味する。ついでに言えば、今日では世界にクリスマスを祝わない人たち、例えばユダヤ教徒やイスラム教徒(それに仏教徒?)もいるので配慮して、 “Happy Holidays” とこの楽しい祝祭シーズンの挨拶を無難に送る習慣も根づき始めている。
http://karenstollznow.com/xmas-abbreviation-or-blasphemy/