子どもってスゴイ!人ってスゴイ!だけど、固定観念でその芽をどれだけ摘んできたことか。
言われていることの真反対をやったら結果が出た。
これって、農業関係の研修でも聞いたフレーズですが、エビデンスや固定観念が、どれだけさまざまな可能性に蓋をしてきたことか。
イベント3連ちゃん
昨日、出雲でスゴイイベントが3連ちゃんでありました。
誰もが持つ無限の底力を描いたドキュメンタリー映画、「僕のうしろに道はできる」。特別支援学校教諭かっこちゃんが、脳幹出血で倒れた親友・宮ぷーの奇跡と言われる回復をサポートした軌跡。
次に、その主役、かっこちゃん(山元加津子さん)の講演会。テーマは「大好きは魔法のことば」。
最後に、意思疎通の方法がないと思われていた人たちのコミュニケーション手段、「指談」実践者の守本早智子さん(優さん)の講演と感動溢れるワークショップ。
改めて見た映画は、やっぱり感動!ついつい涙が溢れてきてしまいます。
その主役のかっこちゃん、昨年、直接話が聞きたいと講演予定を調べると、8月に出雲開催予定。楽しみにしていましたが、台風襲来で中止。以来心待ちにしていました。
かいだんのぼってこちょこちょ
彼女の話は、子どもたちや人への愛に溢れていて、感動でついつい涙腺が緩みます。
その話の一つ。特別支援教育が義務化された翌年、奉職したかっこちゃんが受け持った子の一人、中学2年生のちいちゃんは脳幹だけで大脳のない子だった。
隔絶された世界に置かれた彼女は、物を認識したり考えたりする力はないと考えられており、誰からも顧みられたことがなかった。
かっこちゃんは、ちいちゃんの部屋で行う授業には、自分の好きな本を持って行って読んでいいと言われた。子どもとの関わりを持つ必要はないとの考え方。
しかし、かっこちゃんは、ちいちゃんを抱きしめたり絵本を読んであげたり、童歌を歌ったりし続けていると、反応が現れ出した。
わらべ歌のいっぽんばしこちょこちょ、たたいて、つねって、かいだんのぼってこちょこちょ。最後のこちょこちょで笑ったんですね。
そして、かっこちゃんが来るのを待ちどうしく思うようになり、かっこちゃんが帰る時には涙を流すようになった。
かっこちゃんは、子どもたちとのさまざまな体験を通し、動物や昆虫が行動すべきことを知っているように、子どもたちは生まれる前から全部知っているということと、脳幹を刺激すると変わって行く、生きるためのスイッチが入ると話してくれました。
心理カウンセラーの岡本さんも同様のことを少し違った角度から語っていましたね。
教育は教えるものではなく、持っているものを伸ばすことと聞いたことがありますが、そのキーワードこそ「大好き」という言葉。信頼関係ができてはじめて真の学びが始まるのかも。
絶対にあきらめないこと
脳幹の広範囲出血からあり得ない回復を遂げている宮ぷーの話しもそうでしたが、どんな人であれ、皆が必ず思いを持っている。それが表出できたら、本人も家族もどれだけ人生が変わるか?
白血病と闘った息子さんを通して、それを実感した優さんが「指談」を知ったのは息子さんが亡くなってから。以来、一人でもおくの方に知って欲しいと活動を開始。
講演で、体のどこか一カ所でも動けば思いは伝えられる。絶対にあきらめないことだと。
ワークショップでは、指談の方法を学び合いましたが、感動的な場面がありました。
昨年11月、米子で開催された指談講演会に参加していた方が、中途で全身不随になられた(らしい)娘さんと娘さんの友人と一緒に参加していらっしゃいました。
優さんがその娘さんと指談で会話、お母さんに娘さんの意思を伝えると涙、涙。写真は、優さんが右手で、娘さんの友人が左手でそれぞれ会話。両手で同時に意思表示ができるんですね。
指談を実体験されたお母さん、これから経験を重ね、親子の会話が深まるんだろうなあ。
あっ、娘さんの気持ちがお母さんに伝えられた時、殆ど表情の動かなかった娘さんが笑顔になられたのが印象的でした。
指談、昨年の講演会の後の議会の質問で取り上げました。
どう認識を広げて行くのか、僕のテーマの一つかもしれません。
それと、人の無限の可能性を実体験として伝えることで「諦めを希望に変える」。そんな人の価値観の変動をサポートできたらとの思いで、来年の5月6月辺りで、この3つのプログラムを通して人の無限の可能性を開くお手伝いができたらと思っています。
実行委員会形式で開催したいと思っていますので、関心がある、手伝いたいという方がありましたら、一報ください!
一緒に楽しみながら、やっていきましょう!
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