小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市内に点在する街区公園巡りの2ヶ所目は鴨宮の住宅街にあるいなりもりパークを訪れた。小田原市が管理する街区公園は120ヶ所以上あるが、○○パークという名称は2ヶ所だけで、そのうちの一つがいなりもりパークである。天気が良い週末の午後に散策がてら出かけた。小田原市鴨宮のいなりもりパーク。国道255号水道企業団入口交差点に斜めに交差する細い道路を曲がり自転車で2、3分ほどの場所に所在している。いなりもりパークの入口にはタイル画のはめこまれたモニュメントと公園が整備された由来のプレートが設置されている。プレートによると、昭和30年代後半までこの周辺はクヌギの雑木林がありカブトムシやクワガタが取れる自然豊かな場所で、大人たちはそんな昔を思い出し子供達も意見を出し合って素敵な思い出が残る公園作りをしたとの記載。説明文の最後には平成6年3月と書かれていたので今から20年ほど前に街区公園として整備されたようだ。いなりもりパークは東西に細長く、敷地面積は1,356平方メートルで街区公園の中では中くらいの大きさ。このいなりもりパークは以前にも何度か訪れたことがあって、10年ほど前はずいぶんと広い公園だったように記憶している。少しばかり調べたところ2000年代半ばに敷地が縮小されてしまったようだ。いなりもりパークの公園中ほどへ。自治会の防災倉庫が3つ置かれているほか遊具も設置されている。いなりもりパークは敷地の広さの割りに設置されている遊具は2種類のみ。一世代前のものと思われるステンレス製のすべり台が夏の日差しを反射していた。もう一つの遊具である鉄棒は更新工事中のようでフェンスで囲まれていた。工事看板は設置されていなかったが、春先から何ヶ所かの街区公園で行われている遊具更新工事に付随したものかもしれない。公園西側にはクヌギと思われる木が数本あって涼しげな木陰を作っていた。木の大きさからすると平成6年にいなりもりパークが整備された際に植樹されたもののようだ。公園の西端へ。フェンスの向こうは段差になっていて下は田んぼが広がっている。昭和30年後半までは蛍も生息していたようで、この一帯は40年代から急速に宅地化が行われたようだ。パークと名前がついているものの別段お洒落な雰囲気でも無い、いなりもりパークだが立ち寄ってはパン休憩などに利用して重宝している。
【公園データ】
 ・所在地:鴨宮838番地の1
 ・敷地面積:1,356平方メートル
 ・遊具:すべり台・3連鉄棒
 ・ベンチ:4脚
 ・テーブル:1台
 ・水場:有
 ・トイレ:有


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )