小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



9月も下旬になるとだんだんと朝晩とも涼しくなってきて、日本酒が美味しい季節になってきた。酒屋の店先にはひやおろしが並び始め、晩酌で秋の味覚とともに頂く燗酒がなにより楽しみとなっている。先日、山北町にある酒蔵の山西屋酒造店の丹沢山ひやおろしや熟成酒の試飲会が行われたので買い物がてら出かけた。 9月28日の午後に試飲会が行われる南鴨宮に向けぶらぶら散策。今回は色々な熟成酒の燗酒が味わえる催しだが、この日は残暑が厳しく日本酒よりビールが飲みたくなるような陽気。台風の影響なのか風が強かったので酒匂川の河床ブロックは渡らずに小田原大橋を渡り南鴨宮へ。自宅からブラブラと40分ほど歩き南鴨宮にある鴨宮かのやに到着。今回のお味魅会は川西屋酒造店の丹沢山ひやおろし&熟成酒・超古酒・純米大吟醸の試飲イベント。参加費千円を支払い早速試飲開始。店内の試飲会場には栓の抜かれた一升瓶が10本以上並べられていて日本酒好きには楽国のような光景。各々の銘柄を冷と燗で飲み比べながら帰りに購入する一本を吟味。今回の試飲会で最も高価なのが隆黒 阿波山田錦40純米大吟醸の2011年火入れで一升瓶で税別9000円。熟成酒なので生酒のような華やかさはないが、まろやかで品のある味わいでとても美味い。試飲と言いつつスイスイ飲んでしまった。川西屋酒造店の15種類ほどの銘柄が用意された今回の試飲会で最も古いものは2000年に瓶詰めされた丹沢山の純米吟醸酒。そこまで古い日本酒の熟成酒は今まで飲んだことが無かったが、まろやかでどっしりとした味で燗にするとよりふくよかさが増して美味かった。こんな機会でもないとなかなか10年物の古酒を飲むことが無いので貴重な体験。 2時間ほど吟味に吟味を重ねて選んだのは、無難に丹沢山純米吟醸のひやおろし。足柄で収穫された酒米の若水で醸された純米酒で燗で飲んだら美味かったので購入。今回は熟成酒のどっしりとした味わいを存分に楽しめてなかなか有意義な試飲会だった。これから日本酒が美味しくなってくる季節なので、川西屋酒造店の酒を何本か買い求めたい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )