歪むことを、当地では<よごむ>とも言う。訛っているのだ。
性格が、四角の枠組に変に力を加えたときのように、歪(いびつ)によごむ。
真四角ではない。ずれ込んでいる。ぐにゃりとしている。だから、人と同じようには反応をしない。
で、「あいつは変人だ」ということになる。歪んだ柱と柱の間に、真四角の障子戸は収まらないのだ。
ジャッキを持ってきてこちらの歪んだ性格の柱を元通りに立て直さないと、直球の返事はいかない。相手はミットをどう構えていいか分からなくなってしまう。
そういう自分を反省はするのだが、わが天の邪鬼はそうやすやすと素直にいうことを聞いてくれなくなっている。
そうしてしばらく時間の経過があって、その人に詫びを入れたくなるが、そのときではもう遅いのだ。相手も憮然としている。
今日もそういう我が輩が暮らしをしていた。よごんだままの我が輩を、真夜中起きてきて、布団の上に座り込んで、トンカチでとんとん叩いて、歪み修整を施したが、さて、まっすぐになったかどうか自信はない。