失礼失礼失礼。昨日、読んだ本、ちっとも面白くなかった。文章が雑だった。ストーリーも十分に練られてなかった。プロの小説家なのに。売れっ子のプロの小説家だから、うんと期待していたのに。きめが細かくなかった。飽いてしまった。田舎者の爺さんの分際でそんなこと言っちゃいけないだろうけど、さ。
で、今日は別の小説を読むことにした。口直しのつもりで。美味しい小説を食べたい。
失礼失礼失礼。昨日、読んだ本、ちっとも面白くなかった。文章が雑だった。ストーリーも十分に練られてなかった。プロの小説家なのに。売れっ子のプロの小説家だから、うんと期待していたのに。きめが細かくなかった。飽いてしまった。田舎者の爺さんの分際でそんなこと言っちゃいけないだろうけど、さ。
で、今日は別の小説を読むことにした。口直しのつもりで。美味しい小説を食べたい。
午前4時40分、まもなく。目が覚めた。ベッドを離れる。炬燵に入る。パソコンを開く。寒い。ジャンパーを引っかける。柱時計が秒針を動かす音がしている。
昔の夢ばっかり見ていた。疲れてしまった。おれはまだまだ昔に居る。もういいじゃないか。もう執着を捨てようよ。言い聞かせる。昔の仲間達の顔が何人も何人も浮かんで来る。
昨日、大根を抜いてしまった。底の深いプランターに種を蒔いて育てていた葉大根が、薹を出して、花を着けそうになっていた。葉大根といっても大根だから根が伸びていた。ほっそりとだけど。
おれは75才。もう立派にお爺さんだ。お爺さんらしくしていればすむことだ。こうやって一人で農作業をしていればいいんだ、ひっそりと。そうすれば時間は過ぎて行く。わざわざ辛い昔に遡ってなど行かなくていいんだ。言い聞かす。