<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

おお、涙ぐましい。冷めない恋はないか。

2021年03月06日 17時34分14秒 | Weblog

歩幅さえ合わせて歩む人なれど眼鏡の奥に異次元のある    星野  京  

NHK短歌三月号に紹介されていた作品、これは。

何を考えているかは分からない。分からないようにしてある。分かったらタイヘンだろうなあ。

こころは瞬時にも変わる。たとい我が心であっても、油断も隙もならない。平気で別次元に行ってしまう。

好きと言った3秒後には嫌いになっていることだってある。嫌になったら、釣瓶落としでがらがらとんとん落ちて行く。

何を考えているかは分からない。分からないようにしてある。これでいいのだ。

繕(つくろ)い物をして、歩調を合わせてくれているとしたら、しかし、嫌だろうな。

眼鏡の奥がキラッと光る。ああこの人はわたしを嫌っているんだなと分かる。

こうなったらもう抱き合ったりはできないだろうなあ。距離が離れて行くばかりだろう。

恋は瞬時だ。まことに瞬時だ。痘痕(あばた)も靨(えくぼ)が恋。熱病が冷めてしまうと、互いに痘痕が痘痕に見えてがっかりしてしまう。

修理修復が難しい。もう一度二度、意志堅固を守って、痘痕を靨にして見るのは難しい。影が差す。罅(ひび)は拡大する。

でもこの作品はこんなことを行っているわけではなさそうである。それでも、歩幅を合わせてくれて有り難う、とお礼を述べているのだろう。だとすれば、涙ぐましい。

でも見事に仲のいい夫婦もいる。高齢者の中にそれを見つけることがある。互いを互いが敬い合っている。互いの中に靨を見ていられる人たちだろう。

 

  

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誰か僕と遊んでくれないか。

2021年03月06日 16時50分20秒 | Weblog

気温の差が激しい。汗を掻いて服を脱ぐかと思えば、寒くてハクションハクションもしている。

昼は煮うどんを作ってもらった。汁を啜ったら暑くなって、下着も脱いで上半身裸になった。柚胡椒を容れすぎて辛かったからかなあ。

午後はさっぱり日が照らない。外に出ていけば、いきなり強風が吹きまくって、逃げ帰って来た。

昨日買って来た木立ベゴニアの苗を植え付けようと思って外に出たのだが、頸をすくめてしまった。

外へ出たついでに空に向かって「誰か僕と遊んでくれないか」を3回声に出して叫んでみたが、むろん応当はなかった。

誰も僕と遊んでくれない。そりゃそうだろう、こんなお爺さんと遊んでもちっとも面白くなんかないだろうから。

悲しいね。誰も僕と遊ぼうとしない。じゃ、もしももしも遊んでくれる人が居たら? 何をして遊ぶつもりだ?

けんけんぱたでもするか。けんけんぱたは、麻痺の足ではできまい。缶蹴りでもするか。隠れん坊でもするか。無邪気になれるか。

けっきょく、遊んでくれたのは庭の雀だった。この頃少しずつ距離を縮めて来るようになった。警戒心がほどけていっているのだろう。

10

餌場の定位置4カ所にくず米をばら撒いた。こちらの顔を見い見い、餌を突くようになった。まだ友人という処まで入っていない。

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