横浜に始まった大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」の不正改造問題ですが、今日現在で60のホテルで79箇所で不正な改造が見つかりました。
最初は数箇所と思っていましたが、ここまで来ると本当に確信犯だったと言うことが分かります。中には自治体からの再三の勧告を無視した例もあるようで、悪質極まりないです。
きれいな室内と充実した設備で低価格を実現した「東横イン」は他のビジネスホテルと比べても圧倒的に客室の稼働率が高かったようです。以前テレビで「東横イン」を取材していましたが、キャンセル客を見込んで定員より多く予約を取るなどして、稼働率を上げる努力をすることにより、コスト削減に努めていると放送していました。
しかし、そのコスト削減が違法な部分で行われていて、それが宿泊費の安さに反映しているのであれば、それはやっぱり幾ら安くてもやってはいけないことです。また、法律や条例などで定められている身障者用の設備を撤去するというのも、法律や条例違反と言う前に倫理や道徳の問題だと思います。
今日の会見では、先日の会見とは打って変わって西田社長は神妙な顔で頭を下げて詫びていましたが、先日の姿をみていると心からお詫びしているのか?と疑問に思えてきます。会見で社長は「効率化の為にやりました。」と言うようなことを言っていましたが、点字ブロックを撤去することで、どう言う効果があるのでしょうか?
また従業員も長時間勤務体制で安い賃金で使っていたようです。結局のところ「東横イン」の低価格は違法改造と従業員の方々の過酷な労働の上に成り立っていたと言うことなのでしょう。
コストばかりを追求すると何も見えなくなってしまうのでしょうか?安いことは大賛成ですが、無理があってはいけないと思います。