SFジャイアンツのバリー・ボンズが20日(現地時間)のアスレチックス戦でベーブ・ルースに並ぶ通算714号ホームランを打ちました。
これでメジャーではハンク・アーロンの755本に続く、第二位の記録となりました。ベーブ・ルースを抜くのも時間の問題でしょう。
しかし、このボンズの記録をアメリカのマスコミは好意的には報じてないようです。その背景には薬物(筋肉増強剤)使用の疑惑があるからです。
実のところボンズがホームランを量産したのは、普通の選手がピークを越えた30代後半からのことで、丁度その頃から肉体的にも大きく変わっているのです。
メジャーリーグが薬物使用について、明確に「NO!」と言い出したのは最近のことで、それまでは「お咎め無し」だったのです。しかし、スポーツ界でドーピングに対する考えが厳しくなっていく中で、とうとうメジャーリーグも重い腰を上げました。
ボンズに限らず、メジャーを代表するスラッガーの何人かに疑惑の目が向けられました。確かに野球選手とは思えないような不自然な筋肉がついた選手もいますから・・・。
ボンズの話に戻しますが、714号HRに関しては冷ややかな報道が多いようです。しかし、今まで臭いものに蓋をしてきたのは、マスコミも同じはずなのに、手のひらを返したように極悪人みたいに書き立てるところは、何処の国のマスコミも同じですね。
確かにグレーな記録ですけど、例え薬物を使っていたとしても714本もホームランは打てないですから・・・。ボンズと同じように薬物を使っていた(ボンズが本当に使っていたかは?)としても他に、これだけホームランを打った選手はいないのですから、やっぱり凄いと思います。世界でボンズよりホームランを打っているのは、ハンク・アーロンと王監督(ソフトバンク)しかいないのです。
薬物の使用を禁止した以上、厳しく取り締まるべきだと思いますが、それ以前のことをとやかく言っても仕方ないと思います。