先日、約8年ぶりに大宮にある鉄道博物館へ行ってきました。
「鉄道博物館」はJR東日本が運営する博物館で日本鉄道史に残る貴重な車両や資料が見られます。
入口を入るとお召し列車牽引機のEF58 61号機(電気機関車)がお出迎え!
メインの車両ステーション(車両展示室)に入ると鉄道記念物の150型蒸気機関車(1号機関車)が見られます。
1871年にイギリスで製造され明治5年(1872年)に新橋(現 汐留)ー横浜(現 桜木町)間で日本初の鉄道が開業した際に使用された機関車です。
国の重要文化財にも指定されている貴重な車両です。
その向かいには昭和5年(1930年)に製造された一等展望車のマイテ39が展示されています。
戦前に東京ー下関間を走った特急「富士」や東京ー神戸間を走った特急「つばめ(燕)」などの最後尾を飾った由緒ある車両です。
車内は桃山様式の豪華な内装となっております。
現在のグリーン車が当時の二等車に当たり、普通車は三等車となります。
因みに昭和初期の三等車の車内(オハ31)がこちらです。
一等車を現在に例えるなら新幹線のグランクラスになりますが、当時の一等車は敷居が高く、お金さえあれば誰でも乗れる様な物ではなかったそうです。
因みに一等車の料金は三等車の3倍したそうです。
続いてはEF55(電気機関車)です。
東海道線の特急列車牽引用として昭和11年(1936年)に製造された電気機関車です。
当時流行していた流線型を取り入れた特徴的な車体で、流線型なのは片側だけのため、折り返しの際は電気機関車のくせに転車台などで方向転換をしていました。
それが不便だった様で後に反対側にも本格的な運転台とヘッドライトが設置されました。
晩年はムーミンと言う愛称で親しまれました。
続いては1880年に製造された7100形蒸気機関車です。
北海道で最初に開業した幌内鉄道で活躍しました。
アメリカで製造された機関車で同時期にイギリスで造られた150型と全く異なったデザインとなっています。
この機関車には「弁慶号」と言う愛称がつけられており、他にも同型の機関車に「義経号」、「静号」、「光圀号」、「比羅夫号」、「信廣」の愛称がつけられたそうです。
最後は7100型蒸気機関車の相棒の「開拓使号」ことコトク5010形客車です。
7100型と同様に1880年にアメリカで製造されました。
当時の車両としてはモダンな造りで進行方向に向きが変えられる転換クロスシートを採用しており、当時の客車には殆ど無かったトイレも装備されています。