キャノンもフィルムカメラの開発を凍結する言う発表をしました。ニコンに引き続きキャノンまでが・・・と言った感じです。
確かにデジカメの進歩は著しいものがあって、誰でも簡単に撮れるようになりましたが、１枚の写真を１つの作品として見ると、フィルムで撮った写真の方が重みがあるのです。写真の持つ色彩や質感はデジタルでは出せないものがあります。
写真と言う１つの文化を担うべき老舗カメラメーカーが次々とフィルムカメラから撤退していく様子を見ていると、とても寂しい気持ちになります。儲からない物は即撤退！という傾向が強く感じられます。
デジカメは便利ではありますが、カメラというよりは電気製品と言った感じで、そのもの自体への魅力があまり感じられないような気がします。新製品も２、３年すると時代遅れになって、新しい物へ買い換えて・・・と言った具合にカメラも単なる使い捨ての道具になってしまうのでしょうか？
それに比べてフィルムカメラという物は技術的には既に完成されているので、古いカメラでも同じように写真が撮れるのです。
私の持っているキャノンのカメラですが、どれも２０年以上前のカメラです。左前の「Ｆ－１（前期）」なんかは４０年近く前のカメラなのです。最近はミノルタの「αー７」（このカメラも製造中止です！）を使っていますが、５年前まではメインで使っていました。
これらのカメラは今のデジカメとは比べ物にならないくらい作りも重厚ですし、存在感もあります。手に取ると ずしりとした重みがあって、 ちょっとやそっとでは壊れません。
こんな素晴らしいカメラを製造していたメーカーがフィルムカメラの開発を凍結してしまうのは本当に残念なことです。
ツーリングに行くときなど、コンパクトなデジカメを持っていく事が多いのですが、前に使ってたデジカメのことを考えると、デジカメは製品寿命が３～４年くらいじゃないかな？と感じます。
ましてや、CCDが壊れたらアウトです。
今はデジタル一眼レフ売れてるけど、家電メーカーとて指加えてみてはいないと思うので、数年先には結局価格競争で共食い状態になるんじゃないか？と危惧してます。
フィルムカメラ自体に何らかの付加価値をつけるとか、もっと建設的なことを考えて欲しいものです。
老舗カメラメーカーがこうも簡単にフィルムカメラから撤退していいのでしょうか？と思います。時代の流れと言えばそうなのでしょうけど・・・。
何か大切な物が失われる気がしてなりません。
そういえば、ソニーのカメラ部門に、ミノルタの設計の人たちも移ってるみたいですね。
ミノルタはレンズでもSTFみたいな面白いレンズ作ってたし、ソニーと組むことで是非面白いことやってほしいですね！
願わくば、ソニーの新ブランドαのデジカメがヒットして、フィルムカメラ復活！となるように期待したところです。
自分達の作り上げてきた文化を自分達で破壊してしまったのです。
ミノルタの技術者がソニーでも、今までと同じように開発を出来ればいいのですけど・・・。ソニーと言う会社は確かに革新的な会社ではありますが、結構変な物を作って失敗してますから・・・。儲からないから直ぐに撤退と言うことだけは勘弁です。
個人的にはαレンズが使えるデジタルビデオカメラなんて出してくれたら面白いと思っています