四季優彩 Annex

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涼しい北海道へ(カシオペアその2)

2013年08月03日 01時27分43秒 | 旅行記

列車は午後4時40分過ぎに定刻の30分遅れで静かに動き出しました。

Dsc00457_2 カシオペアの為に新造された客車は揺れがソフトで乗り心地が良いです。

列車は程よいスピードで走ります。

しばらくすると車掌さんが検札にやって来ました。

その際に室蘭付近で大雨が降っており、現在運行を見合わせている旨を説明してくれました。

この先、大幅に遅れる可能性があるとの事です。     

                                

実はこの後に発車する北斗星は運休が決まっており、かなり天候が悪い様です。

北斗星は代替の車両がありますが、カシオペアは1編成しか存在しないので上野に戻らないと翌日の上野発の下りが運行出来なくなるので、遅れを覚悟で運行を決めたのだと思います。

Dsc00441_2

 

 

 

 

 

 

 

 

おかげで苦労して取ったプラチナチケットが無駄にならないで良かったです。 

もし、運休した場合は正規の料金に近い価格で航空券を購入しなければならず、飛行機の場合、幼稚園児の下の娘もチケットが必要ですので東京へ飛行機で帰る場合、カシオペアと同じくらいの金額になります。                                

検札の後に今度は食堂車のスタッフがやってきて、ウェルカムドリンクとスイートとデラックスだけに限定でサービスされるハーフボトルのおたるワイン(白)とウィスキーのミニボトルを持って来てくれました。

水と氷も一緒に付いてきます。

                                                                           列車は札幌近郊を走り南千歳に停車、やがて重い雲が立ち込め始め雨が降ってきました。

札幌を出て1時間程で苫小牧に到着、するとやはり運転見合わせのアナウンスがあり運転再開まで時間が掛かるとの事でした。

普通の列車ならイライラするところですが、プライベートスペースが確保されているのでイライラしません。                                     

Dsc00444_2 暫くすると再び放送があり、苫小牧から先の運転再開の見込みが立っていないので、千歳空港から飛行機を使うならカシオペアの料金を全額返金して、苫小牧から空港までのタクシー代もJRが負担するので検討して欲しいとの事でした。

しかし、勿論そのまま乗車して運転再開を待ちました。

デパ地下で買った惣菜をつまみにサービスのワインを飲んで運転再開を待ちました。                                   

2時間程して運転再開しましたが、もう8時を過ぎており外はもう真っ暗です。

車内販売でビールを買って、これまたデパ地下で買った寿司を食べました。

本来なら夕暮れの景色を見ながら食べるはずだったのですが。。。                       

その後も徐行や停止を繰り返し、函館の夜景が見えた頃には日がかわり午前0時半を過ぎておりました。

この時点で約3時間半の遅れです。

函館の手前で2階の座席をベッドメイクして横になりました。

既に妻と子供たちは下のベッドルームで寝ています。

心地良い揺れに誘われ、いつの間にか寝ており青函トンネルも全く気付かず、朝まで熟睡。。。                                   

6時半の車内放送まで一度も起きませんでした。

暫くウトウトして7時過ぎに起きると、まだ一ノ関付近でした。

009_2 8時にモーニングコーヒーが運ばれてきて、これを飲んだ後にダイニングカー(食堂車)へ行き、朝食をたべました。

ディナーの場合は予約制で一番安い「カシオペア会席膳」でも5500円はしますが、朝食なら1600円と一般的なホテルの朝食くらいの値段で食べられます。

その昔は殆どの特急列車に食堂車が連結されておりましたが、現在、定期列車で食堂車が付いているのは、トワイライトエクスプレスと北斗星、そしてこのカシオペアの3列車しかないのです。                                              

和朝食と洋朝食がありますが、2日間和食中心の朝食を食べていたので洋朝食を注文しました。

洋朝食にはパン、サラダ、スクランブルエッグ、ハム、ソーセージ、ポテト、オレンジジュースorアップルジュース、コーヒーor紅茶、そしてデザートにヨーグルトとメロンゼリーが付いています。

鶴雅や星野リゾートの食事と比べたら流石に負けますが、列車の中と言うことを考えたら最高の贅沢です。

車窓に流れる景色も食事の味を引き立ててくれます。

食事をしていると4時間半遅れで仙台に差し掛かり、仙台駅の手前で信号で停止、よりによって食堂車が踏み切りの上で停止してしまいました。

食事をしている私たちは見世物です。

やがて動き出し仙台に停車、仙台から特急料金は無料で新幹線乗り換えられる救済処置が取られ、何組かの乗客が新幹線に乗り換えて行きました。

私たちはそのままカシオペアに乗車して上野を目指しました。                                  

食堂車から部屋に戻り、ベッドで横になったり、お菓子などを食べたり、はたまた車窓の景色を楽しんだりと誰にも気兼ねなく、のんびりと過ごしました。

部屋にトイレもあり、部屋の前を車内販売も通り掛かるので、部屋を出なくても大丈夫!!

遅れや長時間の乗車に対するストレスも感じず、リラックスして過ごしました。

最高級のカシオペアスイートをこんなに長い時間利用できると思えば、むしろラッキーです。

結局、上野に到着したのは約5時間10分遅れの午後2時半過ぎで、22時間かけて到着したことになります。

規定により、特急料金の部分だけ払い戻しとなり、7350円(大人2人、子供1人分)が払い戻しとなりました。

払い戻しの際にチケットが回収されてしまったのが、ちょっと残念でしたが。。。


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