AKKOMAMのMEMORANDUM

穏やかな時間の流れを楽しみながら...

2014・10 Octoberのカレンダーをめくって...

2014-10-31 11:13:57 | Weblog
今年の10月ほど意識して過ごしたことはいつ以来でしょう、と、考えています。

先日ダンスのレッスンのとき、<刺し子をなさっていらっしゃいますよね...>と
声をかけてくださるお仲間がいらして

          

京王井の頭線 駒場東大駅から歩いて10分ぐらいのところにある<日本民芸館>で11月24日まで開かれている 
<カンタと刺し子>ベンガル地方と東北地方の針仕事のパンフレットを手渡してくださいました。
その方は学んではいないけど、手仕事には興味があり、行ってきてとても良かったので...と、
私の顔を見たときに、何方からか聞いていたような気がするので、と、静かにお声をかけてくださったのです。

さっそくこぎん刺しのお仲間に声をかけて二人で出かけてきました、横浜で待ち合わせて、渋谷で降りて、
まるで迷路のような構内を進みながらの井の頭線、各駅で二つ目の駅とはいえかなり遠くまで
きたような気分の渋谷駅の変わりようでしたね。

        

                        

説明によりますと<美の生活化>を目指す民芸運動の本拠地として思想家の柳宗悦により企画され、
実業家の大原孫三郎氏をはじめ多くの賛同者の援助で1936年に開設されたとあります。

        

本館の建物(登録有形文化財)の向かい側に建つ 西館は栃木県から移築した明治初期の長屋門と
柳設計の母屋からなっているそうです、公開日ではなかったので、表から撮ってきました。
内部の撮影は禁止されていますので、残念なのですが、大変重厚に作られていていて心地よい建物内でした。

<カンタ>とは現在の西ベンガル州とバングラデッシュでつくられた刺子をいうそうです。
<儀式敷布>などとの名前がついているのをみると婚礼や儀式のときに敷かれ、
花嫁や花婿、参列者がまわりを取り囲むように座りそれを愛でるとありました。

刺し子については<庄内刺し子><青森のこぎん><南部の菱刺>などの江戸時代のものが
展示されていて、カンタも刺し子も一見色の華やかさは違いますが、どちらも普通の女性たちが
習い、ひと針ひと針時間をかけて刺し綴ったものであることには間違いはありません。
女性の手仕事に秘められた時代と歴史を感じとれるのです。

穏やかな日和で、風もなく、気持ちのよい贅沢な時間を過ごすことができ、これからもこぎん刺しを
続けていくことの励みもあり、開催を教えてくれたお仲間には感謝でした。

                 

静かな館内で一枚一枚を眺めながらそれぞれの地方の女性の生活の厳しさのなかで生まれた
手仕事のなかに秘かな息づかいが聞こえるような静かな表情に不思議な感動がありました。


そして昨日の午後は2時間半、びっしりとダンスレッスンを受けてきましたので、
今日は両膝に湿布を貼っています。
日頃の運動不足と民芸館までのプチ旅とダンスレッスン、すべてがひざ痛の原因になっています、
今日は静かに音楽を聴きながら手仕事でこれからの時間を過ごしましょう。

追伸  大原孫三郎という名前にもしや?と思いましたらやはり以前旅をしたときの
    あの大原美術館を建設したクラレの創始者でした。
    だから旅はいいですね。


コメント (4)
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