2月15日、一時は雪が降り、どうなることかと思ったが、夕方には上がり、全く支障がなく上映会を開始することができました。
どれだけの人が来て下さるか・・・心配でしたが、「大井町でのチラシを見てきた」という人もおり、うれしくなりました。多くの人が来て下さり、会場は満席、90名の参加でした。ありがとうございました。
映画は、陸軍中野学校の特務機関が16歳から17~8歳ほどの少年たちを護郷隊として組織し、ゲリラ戦やスパイに利用し、ケガなどして利用できなくなると射殺し切り捨てていく。また地域の大人たちも分断や監視し、互いを密告させていくなど、戦争というものの実態を重層的に映していた。上司に射殺された息子の髑髏を抱く絞める母の嘆き。米軍との戦いだけでなく、スパイという名の日本軍による住民虐殺、住民同士の密告などの実態は、深く考えさせられる内容であった。
軍隊は基地や権力、国体護持を守るものであり、住民を守るものではない。住民は軍隊に協力させられ、必要がなくなればいつでも切り捨てられるもの、まさに沖縄戦がそうであったように。
「基地があれば攻撃される」「基地は反対さー」と画面の女性は語った。
しかし、基地がなくても波照間の住民は、マラリヤが猛威を振るう西表島に強制移転させられ、500名を超す住民が亡くなった。偽名を使い、教師として赴任してきたが、学校の名簿には名前がない特務機関。優しい仮面を剥ぎ、豹変し強制移転の命令を下す。11人の家族のうち、幼い姉妹二人だけが残った。苦しみを抱えて生き抜いてきた姉の引くサンシンが胸を締め付ける・・・
本当に戦争をしてはならぬ、させてはならぬと思った。
戦争をしたがる奴はだれなのか、奴らにしっかりとNOと言い続けなければならぬ、今を生きている私たちは。
陸軍中野学校の特務機関の役割を担うものが、今、辺野古や宮古、八重山、石垣にいないとも限らない。基地を造りたがり、戦争をしたがる奴が。
最後に4月5日の「ぬちがふう」の上映会の案内をして終了しました。