1月10日、国は不当な辺野古代執行工事に着手したとの報道に、急遽、官邸前抗議行動が呼びかけられた。
報道によれば、早朝の雨がやんだばかりの悪天候のなか、張り巡らされたフロートのなかに5隻の土砂運搬船が列を組んで入り、軟弱地盤の上に設置された作業ヤードに土砂を投げいれたそうだ。県との事前協議もせず、12日工事着工が前倒しされたのだ。どこまで沖縄の民意を踏み潰せば気が済むのか、この国は!
玉城デニー知事は「沖縄の苦難の歴史に一層の苦難を加えるものであり、正直、たたみかけるように進めることで、県民のあきらめ感を醸し出そうという考えがあるなら、大きな間違いである。基地建設に反対する沖縄の民意をかるんじれば、日米安保にも悪影響する。県との一度の対話もせず、どうして国は真摯に説明しているといえるのだろうか」とコメントした。国は、県を通さず、基地賛成の自治体を訪れ、話し合いを重ねている。あからさまな沖縄の分断・弾圧である。
自然保護団体が、工事の中止を求める抗議声明を発し、参加者がその声明文を読み上げた。そして、「岸田総理、不当な代執行工事を直ちに中止せよ」「生物多様性の大浦湾を破壊するな」「岸田総理よ、どの口で、沖縄にはこれまで丁寧に説明してきた、といえるのか。ふざけるな!」「どこまで、沖縄への差別政策を推し進めるのか。沖縄は国策の手段にはならないぞ!」と最後にシュプレヒコールで終了。寒い中、緊急行動に参加されたみなさん、お疲れさまでした。