7月10日
滋賀県甲賀市土山町の国道1号線 頓宮(とんぐう)交差点。
その昔、天皇が即位すると天皇の名代として皇女(斎王)が伊勢神宮に参拝する斎王群行(さいおうぐんこう)という習わしがあり、その旅の途中に斎王が宿泊した場所を頓宮と言いました。
斎王群行は40代天武天皇から96代後醍醐天皇の御代まで続いたそうです。
この近くに過去31人の斎王が宿泊したとされる垂水頓宮跡(国の史跡)もあります。
1号線から鈴鹿山系に向かって山道を車で登っていくと、青土(おおつち)ダムの堤体が見えてきました。
野洲川水系に設置されたロックフィル型ダムで、洪水調節・上水道・工業用水として利用されてます。
堤体の上(天端)には車道、歩道が通ってるから車や徒歩で渡ることができます。
滋賀県の中では一番最初に造られた複数の機能を持つ多目的ダムだそうです。
堤体の上から撮影
細長いダム湖で、湖は写真奥を左に折れてさらに続いてます。
ゲートレス(自然越流方式)の常用洪水吐は円形で、さらに水位が上がるとこの穴からダムの水が下流に流れ出ていきます。
水が穴に流れ込む様は迫力があって、ダムマニアの間ではこの青土ダムは人気があるんだとか。
実は前日の雨で、この常用洪水吐に水が流れ込んでる様子をみれるかな?と思ったんですが、1日雨が降ったくらいではダメでした
ダムサイトの周辺には広場や公園、キャンプ場の『青土ダムエコーバレイ』などが整備されてて、子供が小さかった頃はよく遊びにきました。
めっちゃ長いローラーすべり台もあって、子供が喜んで何度も滑っていたのを思い出します。
堤体からダム湖の反対側を眺めるとこんな感じ。緑が綺麗ですね
歩道に設置されていたキジのタイルは昔の日本画にあるようなデザイン。
山を降り、頓宮大茶園の中を走りました。
土山茶は文和5年(1356年)に常明寺の純翁が京の大徳寺から茶の実を持ち帰り栽培したのが始まりとされてます。
江戸時代には本格的に栽培され、東海道の宿場だった土山宿では名物として売られていたそうです。
甲賀ではこの土山と信楽で滋賀県産の茶の9割を栽培しています。
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