「錫製タンブラー 冷香-reico- 磨・白上」
錫製タンブラー 冷香-reico- 磨・白上
器にしたたる滴に涼感を感じる粋 錫が生み出す、ほのかな冷気と芳醇な香り。
進化する伝統工芸。それはいつの時代も生活に根ざした用の美に満ちている。そう思わせてくれるのが、大阪錫器の「錫製タンブラー 冷香-reico- 磨・白上」だ。大阪の千日前道具屋筋商店街のオリジナルブランド「絆具(tsunagu)」から、千田硝子食器×大阪錫器のコラボ製品として誕生した。大阪弁でアイスコーヒーを意味する「冷コー」に由来するネーミングも洒落ている。 氷とコーヒーを注ぎ、このタンブラーを触ると、そのひんやりとした感覚にまず驚く。これは熱伝導率が高い錫ならではの体験。さらに、錫の特性によりコーヒーの雑味が抑えられ、味がまろやかになるといわれている。また、ワイングラスのように口がすぼまったフォルムは、筒状よりも成型に手間はかかるが、香りを引き立てる効果があるという。上下別の鋳型で成型し、形を整えたあと、熱した「こて」で断面を接合。継ぎ目なく一体に見える滑らかなフォルムには、職人の技が光る。江戸時代から極上の錫器をつくり続けてきた同社だからこそ生みだせる美しさだ。磨きのみで仕上げた「磨」と表面に細かな凹凸をつくることで艶を抑え、繊細な輝きをみせる「白上」の2種類がある。錫は酒器のイメージが強いが、古くは『枕草子』に貴人たちが夏の涼を楽しむ器として描かれていた。そんな優雅なひとときを再現するように、涼やかなるタンブラーで現代にも贅沢なひとときを。
大阪錫器株式会社 大阪府大阪市東住吉区田辺6-6-15
大阪の食道楽を支えてきたプロ向け調理器具が揃う地、千日前道具屋筋商店街が立ち上げたブランド「絆具(tsunagu)」。先人の築いてきた食文化を、道具を通して未来に繋いでいきたいと、2019年にスタート。コラボした千田硝子食器は昭和23年の創業より、その目利き力でプロからも信頼を得る老舗ガラス食器店。
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