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<交雑品種> 津之望

2022-12-19 07:38:59 | 果物

 「津之望-つののぞみ」

 農研機構からの品種。食味が良く前評判はかなり高い。年内収穫、出荷が可能で糖度12度、減酸が早く、浮皮がほとんど発生しない。隔年結果性が低く、連年安定生産が容易。年内に成熟するので、ほとんどのカンキツ栽培地帯に適する。但し、花粉の多い品種を混植すると種子数が増加する。
 減酸が早いことから日持ち性の問題が疑われる。しかし浮皮しないことより、貯蔵性はありそう。
 年内出荷用品種としては、「はれひめ」や「べにばえ」は果実の販売が開始され、その美味しさは証明済み。「西南のひかり」も試食会では、すばらしい食味を証明し、苗木も順調な販売を維持している。
 そこに割って入った「津之望」。

 H23年75本の苗木販売から始まり、平成24、25年順調に販売数を増やした。カタログ販売では昨年尻すぼみとなったが長崎県農協(指定業者)の産地化が進んだため総売上本数は昨年を維持できた。H23年の初販売では、鳴り物入りの登場だったが、長崎県だけの産地化で終わるのか、それとも一旦様子伺いか。

 暖地でのみかん栽培で現在一番の問題となっている浮皮の発生はほとんどないことにより、大いに期待して良い品種だと思う。また、露地栽培可能で、年内に成熟し、隔年結果性が低く、皮が剥きやすく食味に優れたこの品種暖地での植栽面積拡大望む。

 早生温州みかんの出荷が終わってから収穫、出荷できる高級果実。

 長崎県、宮崎県、佐賀県などで産地化が進んできているようだ。暖地でのみかん栽培で一番の問題となっている浮皮の発生は、ほとんどないことも相まって、極早生、早生温州産地に集中するのか。
 また、露地栽培可能で、年内に成熟し、隔年結果性が低い。果実は甘味と酸味のバランスよくしっとりとした果肉を持つ濃厚な美味しさ。じょうのう膜は非常に薄く、皮をむいた時の香りがとてもよい。

 露地栽培での糖度は12%程度と比較的高く、減酸は早い品種。「アンコール」の芳香があり食味に優れる。皮は剥きやすく、浮皮はほとんど発生しない。収穫時期が温州と重ならい。

*http://www.ykken.jp/14683941102933 より

 年内に収穫でき、食味の良いカンキツ新品種「津之望(つののぞみ)」を育成しました。隔年結果性が低く、連年安定生産が容易な品種です。

 主要特性
 樹勢は中程度、樹姿は直立性と開張性の中間で、枝梢は太く、長く密生します。12月中下旬に成熟する早生のカンキツ品種です。露地栽培で果汁の糖度は12%程度と比較的高く、減酸は早い品種です。「アンコール」に類似した芳香があり食味に優れています。
 果実は平均190g程度、果形は扁球形です。果皮は橙色で、厚さは約2.4mmで薄くて軟らかく、剥皮は比較的容易です。また浮皮はほとんど発生しません。果肉は濃橙色で、肉質は軟らかくて果汁量は多く、じょうのう膜は薄くて軟らかく、食べやすいのが特徴です。
 種子数は少なく、食べやすい品種です。なお、小さな不完全種子は多く入ります。花粉の多い品種を混植すると、種子数が増加します。
 結実性は良好で、隔年結果性が低く、連年安定生産が容易です。
 そうか病には強く、かいよう病に対しては中程度の抵抗性があります。また、ステムピッティングの発生はみられません。
 年内に成熟しますので、わが国のほとんどのカンキツ栽培地帯に適します。

*農研機構HP より


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