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< 郷土料理 > 群馬 やきもち

2024-07-24 07:44:12 | 郷土料理

 「やきもち」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 小麦粉、季節の野菜や薬味

 歴史・由来・関連行事
 群馬は利根川から流れる豊かな水源があるほか、日照時間は長く全国トップクラスである。さらに標高10~1,400mに広がる標高差のある高地もあって豊かな自然に恵まれており、その恩恵を受けておいしい農畜産物が豊富だ。そんな中、群馬県の平野部では、古くから米と麦の二毛作が広く行われてきた。多くの地域では秋に米を収穫し、その後春にかけて小麦を栽培している。そのため、主食やおやつに小麦を使った料理を食べることも多く、小麦粉を使ったうどんやもち、まんじゅうなどが親しまれている。小麦粉で生地を作り、丸めて焼き上げる「やきもち」も、こうした群馬の粉食文化からできた郷土料理の一つだ。各家庭で作る醤油や味噌、季節の野菜とともに囲炉裏で焼いて仕上げるのが特徴。呼び方としては、やきもちのほかにも「おやき」や「じり焼き」と呼ぶ地域もあるという。

 食習の機会や時季
 県内で豊富に生産されている小麦粉を使うほか、家庭にある食材や調味料、薬味などを具材にする。手軽に作れるうえにお腹にたまりやすいやきもちは、おやつのような存在。お茶請けや軽食として食べられることが多い。もともとは農作業の合間に食べる「小昼半(こじゅはん・間食という意味)」として親しまれていたほか、山仕事の際の簡単なお弁当として持って行くこともあったという。

 飲食方法
 やきもちは小麦粉で丸く焼き上げる以外に決まりはなく、地域によってさまざまな調理法がある。例えば、生地に小麦粉と重曹、さらにみじん切りにした季節の野菜や薬味、山菜などを混ぜ合わせたのち、食べやすいサイズに分けて丸め、焙烙やホットプレートでじっくり焼き上げることもあれば、生地は小麦粉や重曹のみで作り、具を別途味つけしてまんじゅうのように包むケースもある。また、初めに蒸してから焼く場合や、小麦粉ではなく、米粉やもち粉を活用する場合もあるという。地域や家庭で自由に作られるというのも、やきもちの大きな魅力と言えるだろう。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 家庭でおやつや軽食用として作られ、食べられている。また、群馬の農畜産物を紹介するWebサイト「ぐんまアグリネット」では、やきもちのレシピを公開。県内外の人々が、誰でも気軽に作れるように情報提供を行っている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_4_gunma.html より


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