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< 郷土料理 > 千葉 高津のとり飯

2024-10-11 08:54:32 | 郷土料理

 「高津のとり飯」

 主な伝承地域 八千代市高津地域

 主な使用食材 米、鶏もも肉

 歴史・由来・関連行事
 「高津のとり飯」は、千葉県八千代市高津地区で広まった郷土料理である。醤油で煮た鶏肉をご飯とまぜるだけのシンプルな料理で、高津地区では古くより食されてきた。特に安産祈願のために、婦人が集まって子安神を祭る子安講(こやすこう)や、本格的な収穫をおこなう前の豊作を願った行事である八朔(はっさく)の時に食べられていた。「米1升に飯茶わん1杯の醤油」という分量で代々伝えられてきたという。
 子安講は、農家のお嫁さんの月1回のお楽しみ会であり、子育てなどの話などをしたとのこと。また、八朔は旧暦8月1日におこなわれ、この日は商売などをしている人には特別な日であり、お世話になった人にお礼の品を持ってあいさつに出かけていたとのこと。
 小さく切った鶏肉を醤油で煮たものをご飯と混ぜるだけの料理は、シンプルな味付けだが、手間がかからないほか、普段食が細い子供にも人気である。肉を小さく切る意味としては、肉が貴重だったころ、皆に平等に肉がいきわたるよう小さく切られたという説や、卵を産まなくなった鶏の肉は硬いことから、小さく切ったなど諸説あるという。「高津のとり飯」は、食材が手に入りにくい時代に、少ない食材を工夫してつくられた料理であるが、現代の忙しく手間暇がかけられない働き世代の人々の生活にも合った料理でもある。

 食習の機会や時季
 八朔や子安講などの行事では必ず食されているほか、日常食としても日々食べられているため、通年食すことができる。「高津のとり飯」は、子供から大人まで幅広く人気である。

 飲食方法
 鶏肉を小指の先ほどの大きさに切り、鍋に入れる。鍋に醤油を加え、煮汁が少し残る程度にしっかりと煮る。煮た鶏肉を炊きたてのご飯に混ぜる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も家庭でつくられ、親から子へと継承されている。学校でも給食の献立や家庭科の授業でつくる機会もあり、若い世代にも親しまれている。他にも親子料理教室などの市が開催するイベントでもつくられていたなど継承の取り組みがおこなわれている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/takatsu_no_torimeshi_chiba.html より


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