「栃木 佐野」
昔は佐野厄除大師のある町として知られ、厄払いの参拝客でたいへんな人出となる佐野であったが、最近ではラーメンの町として知名度が急上昇中である。佐野ラーメンは、湿度のある気候と天然のわき水、そして青竹打ちのよって腰の強い麺により、独自の味とコクのあるラーメンである。以前から件数の多かったラーメン店が、周辺のゴルフ場へやって来るゴルファーの口コミで広がったのがブームの始まりといわれている。事実、うまいラーメンが多い。市内を散策していると、食事時ではない時間帯なのに、突然長い行列を遭遇することがある。これはラーメン目当てにやって来る観光客の姿だ。
今ではラーメンの町となった佐野の歴史は意外と古く、三毳山が万葉集に詠われている。それを記念して、万葉自然公園かたくりの里が郊外に整備されている。また、栃木と同じように例幣使街の宿場町でもあった。日光東照宮を造営した職人が佐野に住み着いたことにより、武者絵や掛軸などの画工が特産になった。
江戸時代は彦根藩領となり、幕末の大老であった井伊直弼の墓も市内の天応寺にある。近代では、産業振興を急ぐ明治時代に起きた足尾鉱毒問題の解決のために尽力した田中正造の出身地でもあり、佐野市郷土博物館に展示されている他、生家が保存されている。京都を真似て三毳山(みかもやま)では大文字焼きが行われている。
最近では、郊外に誕生した巨大アウトレットが話題になっている。
=栃木県の小京都・佐野市の観光ポイント=
京都の影響を受けた伝統の「お祭り」が今も続く
さの秀郷まつり 8月上旬 市役所本庁舎周辺
夏を飾る最大のイベントとして市民総参加のもとに行われ、多彩な催しがいっぱいです。流鏑馬(やぶさめ)、みこし、おはやしパレードは圧巻です。
三毳山大文字焼 8月15日 三毳山
黒袴町八幡神社で安全祈願されたかがり火によって点火され「大」の字がみごとに燃えあがります。
*https://www.little-kyoto.com/tochigi/sano.html より
*https://shokyoto.jp/ml/ja/sub/tochigi_sano より
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