登録番号 第58号 鹿児島黒牛
特定農林水産物等の区分 第6類 生鮮肉類 牛肉
特定農林水産物等の生産地 鹿児島県
登録生産者団体 鹿児島県肉用牛振興協議会
特定農林水産物等の特性 肉質はきめ細かく柔らかい。霜降りのバランスが良く、融点が低い不飽和脂肪酸を含むため、とろけるような食感。統一的な指導方針のもと、飼養管理技術や種雄牛の改良を継続して推進してきた結果、第11回全国和牛能力共進会(H29)において、最優秀枝肉賞を受賞し、総合優勝。
地域との結び付き 昭和37年より種雄牛の県有化を進め、昭和60年に鹿児島県種雄牛協会を設立。飼養管理マニュアルを作成・普及するとともに、研修会を毎年開催するなど、県をあげて生産技術の向上に取り組んでいる。昭和61年に「鹿児島黒牛」としてブランド化。
*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i58.html より
「鹿児島黒牛」は、鹿児島県における飼養期間が最長で、かつ鹿児島県を最終飼養地とする黒毛和種の牛肉です。
肉質は、きめ細かく柔らかいことに加え、バランス良く織り込まれた不飽和脂肪酸を多く含むことで融点の低い霜降りが織りなすとろけるような食感と、繊細ながらもしっかりとした肉と脂の旨みが特徴です。
2017年9月に開催された第11回全国和牛能力共進会(1)においては、出品した9部門のうち4部門(「種牛の部」3部門、「肉牛の部」1部門)で農林水産大臣賞を獲得し、「肉牛の部」において最も優れた枝肉に授与される最優秀枝肉賞も受賞しています。
鹿児島黒牛の品種は、黒毛和種(未経産雌または去勢)です。
また、鹿児島県における飼養期間が最長で、鹿児島県が最終飼養地であることも、鹿児島黒牛の条件です。
鹿児島県では、もともと牛は役牛として飼育されていました。1950年代に入り、耕運機などの農業機械が普及するにつれて、役牛から食肉用に変化しました。
鹿児島県では、県の機関と民間事業者がそれぞれ種雄牛を管理し、産肉能力に優れた種雄牛造成と優良雌牛の増殖が進められてきました。
1985年には県種雄牛協会を設立し、県と一体となって、本県肉用牛の改良方針の検討や「鹿児島黒牛」の銘柄確立を図ってきました。
1995年に、県内の肉用牛に関係する全ての機関や団体で構成する「鹿児島県肉用牛振興協議会」(以下、肉振協)が設立されました。
肉振協は、1997年に県内の繁殖農家を対象とした手引書を作成し、肥育農家が求める子牛づくりを推進してきました。また県内の肥育農家に対しては、基本的な飼養管理や発育生理、ビタミンコントロール、疾病、飼料成分等について取りまとめた資料を1998年に作成し、普及・定着を図りながら、「鹿児島黒牛」の肉質向上に繋げてきました。
鹿児島県の黒毛和種の飼養頭数は、肉振協設立時から現在(2017年のGI登録時点)まで、繁殖雌牛だけでなく肥育牛の頭数も全国1位です。
以前は「鹿児島牛肉」などと称されていた県産和牛肉について、統一銘柄として「鹿児島黒牛」を定め、その使用を開始しました。
(1)全国和牛能力共進会:5年に1度開催される和牛(黒毛和種)の品評会です。
*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/58.html より
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