富山県の名産品「ます寿司」に使われているサクラマスの天然漁獲量の減少により、復活させる目的でサクラマスを活用した産業振興による地域活性化を目的とし、2017年にJR西日本と富山県射水市がサクラマスの陸上養殖に関する連携協定を締結し「堀岡養殖」にて取り組みを開始しました。
庄川の伏流水と富山湾の水深100mから汲み上げた海水を使うリレー方式を採用し、陸上養殖しています。
出荷時期は、「生」は毎年3~6月頃、「冷凍」は毎年7~2月。一尾 約1kgに育ちます。
富山いみず、いい水育ち「ぺっ嬪さくらますうらら」
希少性が高く生食できる「特別品」であり、 綺麗な水の中でその「美しさ」に磨きをかけて育ったことから「べっ嬪さくらます」と名付けました。
また、大切に育てられ立派に成長して晴れ舞台を迎える姿が、「春」を連想させる「うらら」という言葉に重なることから愛称を付けました。
*https://www.westjr.co.jp/life/profish/sakuramasu-urara.htmlより
いみずサクラマス、新湊の競りに定期出荷 3月下旬から、海上養殖拡大で
採卵から育成まで養殖の全ての過程を射水市内で行う「いみずサクラマス」が今月下旬から、新湊漁協の競りに定期出荷されることが決まった。堀岡養殖漁協が海上養殖のいけすを増設し、今季は前年の倍となる3万匹の生産を目指す。2年間の試行を経て、本格的に流通に乗せられる段階に進めると判断。市内外の飲食店や加工業者に供給し、一般の消費者の手に届くようになる。
射水市では2013年から、陸上のいけすでサクラマスの完全養殖に挑み、15年に成功、16年から試験販売を始めた。陸上養殖では養殖できる数に限界があり、18年からは海にいけすを設置して海上養殖に乗りだした。
昨年は陸上養殖で約8500匹、初めての海上養殖で約4千匹を生産した。海上養殖では新湊漁港内の海上いけすと、区画漁業権を取得した新湊沖にいけすを設置しており、生産量を増やすため、今年度に沖合にいけすを増設した。
陸上養殖産については、JR西日本に供給し、「べっ嬪さくらます うらら」のブランド名で販売されている。海上養殖産は、堀岡養殖漁業が試験販売用や水産フェアなどで活用しており、一般の飲食店にはあまり流通していなかった。
今季は海上養殖産の大幅な出荷量拡大が見込まれることから、販路確保が課題となる。そこで、新湊漁協と協議し、競りに海上養殖産を供給する方向でまとまった。これまでは試行として、18年は287匹、19年は356匹を競りに掛け、市場の反応を確かめた。
競りに定期的に供給することで、仲卸業者を通じて市内外に流通していくことが期待される。
2020/03/06 02:02 北國新聞 より
この「ぺっ嬪さくらます うらら」は、他のご当地サーモンとは取り組み方などが少し違う。
あの「ます寿司」の天然ものの漁獲量減少に危機感を覚えスタートしている点。
「完全養殖」ではあるが、三倍体などではなく、そのままである点。
地方自治体や地元企業だけでなく、「JR西日本」が参画している点。そのおかげ?で事業計画が明解である点。
なかなか面白い!今度射水に行ったら探してみよう。