「安倍川もち」
主な伝承地域 静岡市
主な使用食材 餅、きな粉、砂糖
歴史・由来・関連行事
つきたての餅に砂糖を入れたきな粉をまぶしたもので、静岡市を中心とした中部地域の郷土料理。「安倍川もち」の名前は県内に流れる安倍川にちなんだものであるが、江戸時代、徳川家康が命名したという説と、東海道を旅する人々の間では安倍川の茶屋で売られていた名物として有名だったため、安倍川もちと呼ばれるようになったという説がある。江戸時代に十返舎一九が著した道中記「東海道中膝栗毛」にも登場している。
現在も安倍川橋のたもとには、安倍川もちを提供する店が軒を連ね、中には200年の歴史を誇る老舗もみられる。
食習の機会や時季
時季を選ばず、一年を通して食されている。
家庭でおやつや軽食として作る。また土産物として販売されている安倍川もちは日持ちがする工夫がされているため県外者へのお土産物にすることもある。
飲食方法
つきたての餅に砂糖を混ぜたきな粉をまぶす。あるいは切り餅を使う場合、焼いたあと軽く湯にくぐらせてから砂糖を混ぜたきな粉をまぶす。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭でも気軽に作られている他、県が推進する「ふるさと給食週間」の取り組みにより、学校給食のメニューに登場することもある。店舗で販売されている安倍川もちは、きな粉以外に、小豆餡で包んだものもある。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_18_shizuoka.html より
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