ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

文化人放送局 - 8 ( 今別府氏の談話と天理教の教え )

2023-10-30 13:42:41 | 徒然の記

 断片情報を繋ぎ合わせ、次のような推理をしました。

  ・平成22年7月に屋代氏はフジテレビより新社長清水宏泰氏を迎えて、「株式会社フォーミュレーション」の会長になった。

  ・しかし氏は実権を新社長に渡さず、院政を行っているのではなかろうか。

  ・平成23年10月屋代氏は、社員だった今別府亮氏を社内ベンチャーとして独立させ、「株式会社フォーミュレーションI.T.S. 」という社名を使わせた。

 つまり清水宏泰氏今別府亮氏は、屋代氏の配下にある社長ではないかという推測です。今別府氏に関する情報を探していたら、「週刊ホテルレストラン」という雑誌に氏のインタビュー記事がありました。平成29年10月13日号です。

  ー まずは㈱フォーミュレーションI.T.S. についてお聞かせください。
 
今別府・・ 民法キー局を中心に、ドラマ、映画、CM など、テレビメディアに関わる番組制作の現場へ人材を派遣する、業界特化の人材派遣会社です。

   ・・正社員のスタッフ300 名ほどを、常時AD やディレクター、プロデューサーとして派遣しています。

   ・・平成23年の設立から今年で7 年目を迎え、業界最大手の派遣実績を誇りに、さまざまな場所で日々弊社のスタッフが番組制作に携わっています。
 
  ー 業界最大手である理由はどのようなところにあるのでしょうか。
 
今別府・・ まず「メディア」というのが、特殊な業界であるということが一つです。特殊であるがゆえ、大手だからといって簡単には参入できないさまざまな事情があります。

   ・・実際に大手の派遣会社が一時期参入を検討していたようですが、最終的には断念したと聞きました。あとは当たり前のことですが、自社のスタッフを大切にすることです。
 
  ー 自社のスタッフを大切にすることは大事ですが、業界最大手とどのような関係があるのでしょうか。

今別府・・ 業界に特化した人材派遣を行なう会社はほかにもありますが、皆さん意外と片手間というか…派遣先での仕事が始まると「あとは自分で頑張れ!」のような風潮があります。

   ・・離職率が高い業界でありなかなか簡単には続きませんが、派遣で採用した人間が短期間で辞めると会社の評価が下がります。

   ・・なので弊社では、派遣で送ったスタッフをしっかりとフォローすることで、人材の定着率を向上させ、会社の評価を向上。業界関係者同士の紹介からビジネスチャンスが増え、現在の地位獲得につながっています。

 屋代氏が見込んだ通り、今別府氏は立派な意見を述べています。シリーズの4回目で紹介しましたが、屋代氏は天理教の品川支部長です。今別府社長の話は、天理教の教えにも沿っている気がします。

  ・天理教では人間社会の根本的な基盤として親子・夫婦関係を重要視し、「陽気ぐらし」という人間がみんなで助け合う世界の実現を目指している

 天理教の教えは岸田首相がLGBT法を成立させた今、一層素晴らしく感じられます。今別府氏が教えを実践する会社を作っているのですから、支援したくなります。しかし私はここで、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、現実の厳しさを数字で紹介したいと思います。屋代氏や今別府氏を批判する気持からでなく、一つの事実の紹介です。

 「玉ねぎの皮むき作業」も大事ですが、派遣社員の低賃金問題は現在の日本の大きな課題です。同じ会社で働き、同じような仕事をしていても、派遣先会社の社員と派遣社員の賃金には大きな差があります。大会社だけでなく、日本中の会社が人権費削減のため派遣社員を増やしています。

 かって日本の会社が終身雇用制度を採用していた頃、社員は一生を自分の会社で終わるのが普通でした。会社は独身社員用の寮、結婚後の社員には社宅を用意し、持ち家の社員には自宅維持費を支給しました。社員が家族で安く楽しめるように、会社の保養所が海や山に設けられていました。私たちの年代の人間は、終身雇用時代の会社が竹中平蔵氏によって破壊された狭間 ( はざま ) を経験しています。

 「正社員は能力以上に優遇され過ぎている。会社の利益のためには、正社員は不要だ。」

 竹中氏は正社員を目の敵にし、社宅も保養所も売却させ、企業が安い派遣社員を増やすよう政府内で活躍しました。経団連は喜びましたが、結局氏の政策は日本の土台を弱化させ、若者が結婚できない希望のない社会を作りました。出生率をダウンさせ、少子高齢化社会へ拍車をかけた小泉内閣と竹中平蔵大臣には、三人の息子を持つ親として今も怒りを持っています。

 それだけに、「株式会社フォーミュレーションI.T.S. 」の紹介に熱が入ります。同社と他社とのデータをもとに、次回は年収比較の現実話をいたします。

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