
「流行語大賞」で「なでしこジャパン」が大賞に選ばれたそうだ。
(ネットの方は違うアノ言葉らしいが、それは生々しすぎ!!悪夢しか蘇らない....)
で、
どうせ年末になると、このダイジェストがばんばんに流れるのは間違いないので、一歩先んじて録画した決勝戦を視聴した。
そうしたら、なぜか涙がダラダラと止まらない!
あの時のメンタルが蘇ってきてしまうのだ。
一種の「パブロフの犬」状態ですな、これは(笑)
311後、非常に抑圧された状態がえんえんと続いていたことは言うまでもあるまい。
たった今でさえその影響がチラリと姿をみせることがある。
来週開幕するトヨタカップが、なぜ今年は豊田スタジアムでの試合が多い理由を質問したら、答えは「放射能」。
まだそういう話題が登場してしまうことに、2011年全体がそういう1年間だったことを改めて認識した。
さて、FIFA女子ワールドカップ2011 ドイツ大会。
3ヶ月を越え、少しずつその抑圧が溶けかかったころ、静かに開幕した。
そして....
6/27 vs ニュージーランド戦 at ボーヘム
7/ 1 vs メキシコ戦 at レバークーゼン
と、好調にきて、第三戦に勝利すれば宿敵ドイツとの次での対戦を避けられる状態に!
ところが、
7/ 5 vs イングランド戦 at アウグスブルグ
いいところのないまま、ずるずると敗戦。
ここで、またもや次までかと思った人は私も含めて多かったはず.....
7/ 9 日本時間27:45
vs 開催国ドイツ戦 at ヴォルフスブルグ
あの延長後半3分、丸山のゴールにまず驚喜した!!
7/13 vs スウェーデン戦 at フランクフルトは順調に勝利し、遂に決勝にいきつく。
7/17(日)日本時間27:45 試合開始。
また今回の視聴で、たくさんの発見(および類推)が!(笑)
(以前のエントリーの繰り返しもありますがご了承をば)
延長前半、1点を奪われても冷静な なでしこジャパン。
攻撃と厳しい守備が交錯する中、落ち着き払った澤の表情。
静かにチャンスを伺う。
そして、近賀がオーバーラップしたところからアメリカ守備陣の動揺を引き出し、コーナーを得る。
アメリカのキーパーが痛んでいて、蹴るまでに時間が。
宮間が澤と会話をかわす。
(ニアに蹴るよ→まかせてなんとかする)
そして試合再開。
ここで、この日の決定的瞬間、澤の同点ゴールが炸裂(イブラヒモビッチのようなアチョ~シュート!)
そしてこのあと、反撃しまくるアメリカ。
これをただただ跳ね返すことでしか、防ぐことのできない厳しい局面に。
そうしているうちに、延長最大のピンチが。
ここを瞬時に判断した岩清水の捨て身の守備で、これを乗りきる。
そしてPK戦。
放送時にはわからなかった裏話情報を得た状態で再び視聴すると、確かに澤選手がアピールしている。
(PK、私は最後にして)
直ちに、まわりの選手が反応。
(澤さん、ずる~い)
そして監督が反応、
(澤は点を取ったんだからいいだろう。10番目にしてやろう)
これが、音声はなくても理解できた!
そしてPK戦に突入。
まわりの手を握りしめ、キッカーとしてではなく、ただただ1人の人間として仲間に託し、祈り続ける澤。
そして4人め、DFとして踏ん張ってきた熊谷が最後に決めて!アメリカに勝利(彼女の表情がこれまた良い!)
ワンバック選手が澤選手に祝福を言う。
(Your Goal was one of the best goal I`ve ever seen)
(Thank you!)
最後に 新聞で読んだ最高のフレーズで締めたい。
「日本の良さを徹底的に追究したらガラパゴス化することなく国際標準になった。こんな痛快な話がある だろうか」 by日経