![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/ab/d29d2b1b04a4ef8815792cb99546d500_s.jpg)
デッドヘッズとしては、「即買い!」「即読破!」
スティーブ・ジョブスが例の有名なStay hungry,Stay foolish演説の際に言及したホールアースカタログ」
アップまでの価値は見いだせなかったが「ウェブ×ソーシャル×アメリカ」は、この関連性に終始する内容だった。
こういった「カウンターカルチャー」の代表格として、グレイトフル・デッドはいつも身近にあった。
彼らの音楽にいつも感じるのは「自由」。
彼らがやってきたことは「基軸」がブレないままやり通した結果、ネット時代にまた考え方が蘇がえるのな、と。
例えば、裏表紙のコピーを引用すると...
<グレイトフル・デッドは従来の音楽産業のルールのほとんどを打ち壊した。
<彼らはファンにライブを録音するのみならず、そのテープを交換することをファンに奨励した
<また、メーリングリストを作成し(ネットのない時代に)
<ライブのチケットをファンに直接販売する仕組みを作り
<アルバムの売上ではなくライブコンサートで収益を上げるビジネスモデルを構築した。
かつ!
以下の各章のタイトルがいちいちしゃれている。
パート1:バンド
1.ユニークなビジネスモデルをつくろう
2.わすれられない名前をつけよう
3.バラエティに富んだチームをつくろう
4.ありのままの自分でいよう
5.「実験」をくりかえす
6.新しい技術を取り入れよう
7.新しいカテゴリーを創ってしまおう
パート2:ファン
8.変わり者でいいじゃないか
9.ファンを「冒険」の旅に連れ出そう
10.最前列の席はファンにあげよう
11.ファンをふやそう
パート3:ビジネス
12.仲介業者を排除しよう
13.コンテンツを無料で提供しよう
14.広まりやすくしよう
15.フリーから有料のプレミアムへアップグレードしてもらおう
16.ブランドの管理をゆるくしよう
17.起業家と手をくもう
18.社会に恩返ししよう
19.自分が本当に好きなことをやろう
このようにタイトルからして、ものすごくこなれた表現になっている。
このへんは、さすが監修:糸井重里(笑)
上記のように、本編もするすると読める。
「カウンターカルチャー」入門、そしてデッド入門には最適な1冊だと感じた。
(微妙にひっかかるところを残しながら)
ところが!
もう一度読み返してみると、全く違う「想い」がふつふつと。。。。
デッドと比較する現在があまりに「業界ロック」的発想に覆い尽くされていることに気付く。
ロックがビジネスになって既に久しいが、その「現在」を悟らされる1冊でもある。
音楽って、もっと「自由」だったはずなのに...
こうして自由を「」で括らなければいけないくらい、ロックが「業界」になっているんだな、と...
そう気付かされるくらい、デッドに力がある、ということなのだろうか。
このようにいろいろ考えさせられる1冊は貴重かも!