主人公が「ジャングルで独りで育った系」の物語がこの夏、ほぼ同時期に公開される。
それは「ターザン」と「ジャングル・ブック」
「ターザン」 全米公開 7/ 1 日本 7/30
「ジャングル・ブック」 全米公開 4/15 日本 8/11
当ブログ的には個々の情報がアタマの中で交錯し、どっちがどっちか良く解らない。
評論家筋で評判が予想外に良いのを聞きつけ、慌てて「ターザン」を観たら、その評判は実は「ジャングル・ブック」のものだった(笑)
アメリカでも日本でも、こんな感じで混乱しちゃってるヒトがかなりいるのでは?
で「ターザン」
アフリカ コンゴの動乱に付け込み国益を拡大しようとする巨大国の陰謀の影響で、イギリス貴族のグレイストーク家に連絡が入る。
グレイストーク = ターザン で、ジェーンを妻に暮らしていたのだ。
久しぶりにコンゴに戻ってほしいという政府の依頼。
コンゴと聞き、血が騒ぐ2人。
サミュエル・L・ジャクソン演じるアメリカ政府の役人と、故郷への帰郷、となる。
このサミュエル、相変わらずの達者ぶりを見せ、道中を盛り上げる。
インタビューで彼が語っていたのを思い出した。
「監督からこの物語に、あくまでもドラマであるリアリティを意識的に加えてほしい」と。
その意図を大いに組み、固めの演技で物語を締めていく。
彼だけではなく、俳優陣はおおいに健闘していた。
アレキサンダー・スカルスガルド = ターザン(写真:左)の肉体は磨き上げられており、納得性高い。
肉体だけでなく、理性を大いに感じさせる誠実な人柄のヒーロー!
驚いたのは、ジェーンを演じる マーゴット・ロビー(写真:右)
直前にかかった「スーサイド・スクワッド」の予告編で、短時間なのに強烈にビッチぶりを脳裏に叩きつけられた直後だった。
ので、彼女が清楚なはずのジェーン役で登場した瞬間「コイツで大丈夫なのか?」と正直思った(笑)
がコンゴに入り、ジェーンのたくましさ・芯の強さ が表に出てくる様をきっちり演じていて、感心させられた。
「コイツ、只者のビッチじゃ~ね~な!」と(笑)
そして悪役。
本当に久々にクリストフ・ヴァルツがきっちり活躍。
007 でのグダグダぶりを、これで許してあげよう(笑)
と俳優陣は奮闘、製作・監督・デイビッド・イエーツ (ハリー・ポッター数本)も力量を発揮し、十二分に楽しめるサマームービーに仕上がった。
野生のあらゆる動物たちとコミュニケーションが取れるターザンが、どうやって大国の陰謀に立ち向かうか、劇場で楽しんでいただきたい!
追記:さて次は「ジャングル・ブック」か
結構お腹いっぱいになっちゃったところなので、相当の力量が要求される?!