WOWOWで放送があり、秀逸なタイトルバック(写真)だけを録画するつもりで。
ところが!
やめられなくなり、ラストまで一気に。
プロットは単純で、タイトル通り。
パイロット副機長,医者,弁護士に化け、世界中で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われた男と、それを追うFBI 捜査官。
最近やっとのアカデミー主演男優賞獲得、まだ若きデカプリオと、世界を股にかけた トム・ハンクスの鬼ごっこ。
最後まで見ちゃった理由は2つ。
1.脇を固める俳優陣が凄すぎて、目が釘付け!
まずは、
クリストファー・ウォーケン!
(今作でアカデミー賞助演男優賞にノミニー、英国アカデミー賞助演男優賞)
最近では「ジャージーボーイズ」でも存在感示した彼が、ここでも!
まだ若き エイミー・アダムス!
ジェニファー・ガーナー!
かなり凄~く攻撃的な役に、思わず 胸キュン…
マーティン・シーン
エリザベス・バンクス
彼女の登場にも驚き!
で2つめの理由。
実はそれはもの凄く 個人的な理由(仕事外)
視聴しているうちに、そこに突き当たった…
主人公デカプリオには、全く「良心」のカケラもなく、ただただ「ウソ」に走り「狡猾」に立ち回る。
この「狡猾」さと、それを追うやり取りを見て、笑うどころか身につまされ出したのだ!
実はここ2年、そんな人物と対峙せざるえない状況が有り、つい最近それがやっとある形で解決に至った。
自分の気分でいうと、執念で追う刑事という感じではなく、突き放さざるえなくなった主人公の父、フランクの気分。
とはいえ、親の離婚で家を飛び出し、独りで試行錯誤した末に詐欺のノウハウを蓄積したという点で主人公には同情できるところはある。
ところが自分に周りで起こったそれには、全くそういう同情の余地がない。
「良心」のカケラもなく、ただただ「ウソ」に走り、「狡猾」に立ち回ったその人物には心から呆れる。
引き返すことのできるポイントが何度もあったはずなのに...
「ウソ」で自分の周りを固め「狡猾」に立ち回り、邪魔者を排除し軍団化を図る男。
ここまでの人物は人生初体験で、そのショックがこの映画で蘇ったのだ。
そして腐食した組織があり、その人物を盲目的にサポートしてしまう人物たちが。
そこでハッと気づく、これは停滞が続く、今の日本の現状の縮図。
(あの企業、この企業で見られる光景)
心からウンザリしたこの2年を振り返りつつ、何度となく視聴中。
何で娯楽映画から、こんな結論に至るのか自分でも困ったものだと思う。
けど、まあ仕方ないね…(笑)