先日のNYで行った際、通常の入場口(53 st.口、54 st.口 写真)は閉鎖(!)
入場は教育棟から。
超びっくり!
いつの間にか、 リニューアルが開始されていた。
あとで調べてみたら…
リフォームの第一段階は既に去年の2月に始まり6月に完了し、東棟に集中していたそう。
・東棟3階にギャラリーを2つ創設。
・庭に面した小ぶりのギャラリーを創設。
・バウハウスの階段を、オスカー・シュレンマーの絵画とともに再現(ここは通ったような!)
スケッチ、絵画、彫刻だけでなく写真も含め、例えば1920年代、1930年代に階ごとに時系列に展示されるセクションも設ける方向だという。
NY MoMAといえば、先日の 日本経済新聞「私の履歴書」谷口 吉生さん の記事があったばかり。
なので当ブログの注目度はさらに上がる。
<設計前にMoMAの歴史やコレクションに対する哲学を調べ上げていた
<1929年に開館した同館は近現代美術が専門
<当時、同時代の前衛美術を収集するという方針は画期的なことだった
<絵画・彫刻に建築、デザイン、写真などの部門を加えた美術館は、今の現代美術館の原型だ
<このような歴史を物語る既存の建築を尊重しつつ、新しい美術館要望に率直に応えた提案が勝因
<MoMAは自分たちのコレクションに自信と誇りを持つ
<目新しい建築は不要だ
<MoMAは歴史中で増築を重ね、様式が異なる3つの建築で構成されていた
<建築部門を持つMoMAだからこそ、これらを展示物として残して歴史を継承すべきだと考えた
<同館の活動の2本柱である「収集・展示」と「教育・普及」をそれぞれ担う新しい建築「展示棟」
<と「研究棟」彫刻庭園を両端に象徴的に置く
と、だいぶ方針変更があるよう。
当然、設計者であり、理事の 谷口 吉生さん にはよくよく根回しの上のリフォームなのだろう。
が、
今までのあの広いロビー(53 st.口、54 st.口)がどうなるのかと思うと、気になる…
確かに今は、先日アップした読後評:絵画の歴史 byデビッド・ホックニー にもあるように、
サブタイトルでこの考え方とのシンクロがわかる =「洞窟壁画からiPadまで」
美術への価値観が揺さぶられているような気が…
結論:そんな状況と考えるに、ますます気になってしまう、 NY MoMA のリフォーム!