当ブログにとり今、マックの何に関心があるかと即答で、オリンピック・スポンサー。
つい2ヶ月前、41年という長期にわたったスポンサードを中止。
ひとつの時代が終わった、を実感した。
とはいえ、41年間も世界最高のコンテンツを抑え君臨し続けた体力は凄い。
「食」というカテゴリーをある意味、支配してきたのだ!
この巨大チェーンの、まずはアメリカ制覇、を描くのがこの映画。
(そして世界制覇に至る)
場所は、カリフォルニア州南部、ハンバーガー店のオーナー、マクドナルド兄弟。
彼らは映画館、ホットドッグ店経営で苦労した末に、独自のノウハウを開発。
それは例えばこんなことだった。
・注文から30秒でお客に手渡す=バーガーもフライもフレッシュで美味しい!
・直ぐに割れちゃう皿を省き、バーガーを紙に包んでサーブし、簡略化。
・注文は自分でカウンターに並ぶ。手に入れてから何処で食べるかは自分の自由。
こうしてシステム化することで、店を少しずつ増やしていた。
そこに登場するのが主人公、レイ・クロック(マイケル・キートン:写真中央)
セールスマンとして、ミルクシェイクの製造機を売り回っていたところ、大型発注に出くわす。
カリフォルニア州南部の田舎からの大量発注がホントか確認するため、車でアメリカ横断。
そしてこの画期的なシステムを目撃。
いったんマクドナルド兄弟に断られるものの、しつこく食い下がり、フランチャイズ権を得る。
ここからレイ・クロックの猛烈営業が始まる………
しばらくはマクドナルド兄弟の判断に従っていたものの、転機が訪れる。
・原点だった?!はずのミルクシェイクのコスト削減策で味よりも効率を優先(!)
・フランチャイズ料だけでなく「土地」を抑えることで「そのシェア」が大きな力に(!)
アメリカ各地での成功を積み重ねるうちに、変わっていく主人公...
そして観客は、彼の「勤勉さ」が「強欲」化する瞬間を目撃する(!!!)
いつの間にか、第一号店はマクドナルド兄弟たちの店でなく、自分の店(笑)
「野心こそ人生の醍醐味」を標榜し、マクドナルド兄弟の追い落としにかかる。
正に「恩を仇で返す」状態。
ここで悟る。
ファウンダー The Founder ってタイトル、凄い皮肉!
結論:きれいごとだけでは済まない、急成長 McDonald’s の影にあった確執、はビリビリひりつくビジネスの闘い。
今までマイケル・キートンのベストは「バードマン」かと思っていたが、これも相当いけてる!