
「ブラック・スワン」で全世界に衝撃を与えてから早10年、タレブ の最新作。
で...
この本極めて特徴的なところが幾つかあるので、先に。
とにかく変わってる(笑)
1.第1部「身銭を切る」とは何か
プロローグがその1~その3、と3つもある!
2. 第2部以降、章が ×19もある
3.そしてその章の長さが恐ろしくマチマチ
最も短い第16章は僅か6ページ(笑)
4.多い場合は数行に一度、スローガン?が登場(30~40文字程程度)
それらのスローガン?でツボに入ったものを以下列挙しておきたい。
まずは本のテーマ、
・身銭を切らない限り、進化は起こらない
・身銭を切るという行為が、人間の散漫さを抑制する
・普遍的な行動なんてものは、理論上はすばらしくても、現実はめちゃめちゃだ
・まず誰にも優しく接しろ。でも、相手が力を振りかざそうとしてきたら、こっちもやり返せ
・考えるだけでは行き先がわからなくても、実践すればわかる
・語る者は実践するべきであり、実践する者だけが語るべきである
・身銭を切らない連中の設計した物事は、どんどん複雑になる傾向がある
・身銭を切らない人々は、シンプル性そのものが理解できない
・自分の意見に従ってリスクを冒かさない人間は、何の価値もない
・アシスタントを雇うと(どうしても必要な作業以外で)、魂を捧げられなくなる
結論:トレーダーの経験値を生かし、タレブ が「情弱ビジネス」をズバリ切り捨てる一冊。