
以前ご紹介した、
石岡 瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか SURVIVE - EIKO ISHIOKA PARCO の鮮烈なイメージを創造 → 世界に飛躍、の足跡。
石岡 瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか SURVIVE - EIKO ISHIOKA 【後期】(写真)
@ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
ド強烈な印象を残したので、今度は「本」
(衣装への興味はイマイチで、展示会はパス)
読んでいるうちに、こんな気持ちがふつふつと湧いてくる
「世界がアナタを呼んでいる」
「まだまだ、もっともっと」
「時代に迎合するな」
と叱咤激励されているような 気持ちになる、勇気が出てくる!
石岡 瑛子 さんは、資生堂入社後、独立。PARCO の鮮烈なイメージを創造。
その後NYに移り、そのフィールドで活躍の場を広げる。
その拡大の原動力は、それまでの彼女の活動をまとめた作品集「EIKO by EIKO」
これが名刺がわりとなり、コッポラ、マイルス・デイヴィス、他大物たちと仕事。
プロジェクトでいうと例えば、オペラ 衣装デザイン、シルク・ドウ・ソレイユ。
受賞は、カンヌ映画祭芸術貢献賞、アカデミー賞、紫綬褒章(汗)
ここの凄みは本を読むことで達成されるので実践をお勧めしたい!
そんな彼女に重要な影響を与えた「2人の人物」もクローズアップされる。
それは、
・杉山 登志(コマーシャル制作プロデューサー) 約40ページ
・レニ・リーフェンシュタール (女優・ダンサー・映画監督・写真家 etc…) 30ページ以上
↑
この変幻自在ぶりが、彼女を惹きつけた
その他の面白いエピソード を幾つか列挙。
・東京オリンピック1964 の五輪エンブレム は亀倉 雄策 が短時間でデザインした件。
亀倉本人が語る。
「「傑作」てのは、もう瞬間的にできちゃうんです。5分かそこらですよ」
・その 亀倉 雄策 の名言。
石岡 瑛子 を評し、
「イーコ(瑛子)はカマキリみたいだな」
・マイルス・デイヴィス が 瑛子 をマイケルジャクソンのコンサートに誘う件(笑)
・マイルス・デイヴィス のLPジャケ撮影直後、彼の機嫌を図りかねた 瑛子
帰り際、エレベーターの中でマイルスが言う
「日本人なんて嫌いだ」
瑛子 がドキッとした瞬間マイルスは、
瑛子 をハグし、何度もキス(笑)
・フランク・ロイド・ライトがグッゲンハイムの設計を頼まれた時の話を語る瑛子。
オープン・カーでNYの街を観察しコメント「なんでこんな四角い箱しか作らないの?」
設計をみて周囲の美術家がコンサバで猛反対する中、グッゲンハイム本人は、
「いや、俺はやる」
この時グッゲンハイムは90歳代。
スゴいと思いますよね、ああいうエネルギーというのは。
日本でも歳とともに能力が落ちていくって考え方があるけど、私は違うと思う。
それは全くの嘘だと思います。
・シルク・ドウ・ソレイユ「ヴァレカイ」初顔合わせの際の挨拶。
「私は、自分のでデザインが正しい答えになっているかどうかをチェックする時に
マントラのように唱える言葉があります。
それは、「TIMELESS」「ORIGINALITY」「REVOLUTIONARY」の3つです」
一同、あっけにとられる(笑)
そしてリハーサル終盤、「ダメダメダメ!」「頑張って」とスタッフを煽る 瑛子
それぞれのセッションの担当者たちは歌を口ずさみ出した。
「♪ ~ TIMELESS ~ REVOLUTIONARY ~ ORIGINALITY ~ ♫」
結論:叱咤激励されているような 気持ちになる、勇気が出てくる、そんな超強力本!
(本の適切発色写真が見つからず、展示会の写真で。本人が色校正魔という点を尊重 笑)