平成25年8月25日に見つかった2体の馬頭観世音のうち、紹介していないもう一体の馬頭観世音です。この石仏も私の力ではなく尾花沢市教育委員会の専門家から教えていただいたものです。
上畑沢の延命地蔵堂の脇に巳待供養塔と並んでいました。巳待供養塔が目立ちすぎて、馬頭観世音が分かりにくくなっています。半分が土に埋まり、地上部が30cm程度しかありません。おまけに文字が薄くなっていますので、ちょっと見ただけだと、何かの土台石の一部のようです。埋もれた部分を、素手で土を少しですが掻きだしてきました。
表面に真新しい横一文字の真新しい傷跡がありました。今年のお盆に向けて、地蔵堂一帯を草刈りしたときに機械の刃が誤って石仏に触れてしまったのでしょう。恐らく、この石仏全体が草に隠れていたと思います。
石材は凝灰岩と思われますが、普通の畑沢産のものと比べると、きめ細かい感じがします。刻まれた文字は、じっと目を凝らして見ると、かすかに「馬頭」が分かります。「観」の文字は消えています。「世音」は土中でした。堂が沢と峠への入口にある馬頭観世音と比べて、かなりの古さを感じますが年号はありません。今のところ、畑沢では最も古い馬頭観世音かと思います。これまで出てきた畑沢の石仏等を考えると、延命地蔵堂周辺が畑沢の中心的な場所がしますので、馬頭観世音も一番早く建てられたことが考えられます。建てられている場所は、丁度、道路を上から見守っているような位置です。